« 9/21 日本一周77日目(秩父~山梨・市川三郷町) | トップページ | 9/23 日本一周79日目(山梨・西山温泉) »

2006年9月24日 (日)

9/22 日本一周78日目(富士吉田~御坂峠)

922_1 ☆今日の概要☆

・うどんの町・富士吉田(白須うどん)
・浅間神社参拝
・御坂峠・天下茶屋(太宰治・富嶽百景の舞台)
・湯村温泉「旅館明治」(太宰治ゆかりの湯・通算402湯目)

★本日の走行キロ 159キロ

☆今日のイチオシ☆

・白須うどん
・浅間神社
・御坂&湯村(太宰ファンにオススメ)





☆今日の概要☆

カランバさんと、山梨観光の一日。

午前中、晴れたのは晴れたんだが、
薄く霞が掛かったような晴れで、
しかも山沿いには雲が多く出ていて、
結局富士山は全く見れなかった。
裾野の面影すら分からずじまいだった。

昼食はうどんで有名な富士吉田町
(初めて知ったんだけど・・)。
「うどんの町 吉田」という幟がところどころに立っていた。
「白須うどん」という、看板を出してないお店で食べた。


一見、国道沿いの何気ない民家だが、
駐車場にびっしり車が停まっているので、
ただの民家でないことはすぐ分かる。

厨房では3人の人がテキパキと働いていた。
麺を打つ店主と思しきおじさん、
延々とキャベツを切り刻む女の子、
客の対応をして、うどんを持ってくるおばさん。

畳の広間に、くまなくテーブルが並んでいる。
少し広めの、いたって普通の民家風で、
仏壇があったりピアノが置いてあったりする。
そんな普通の民家に、不似合いなくらい広い厨房。
その厨房が僕に何とも不思議な印象を与えた。
夢に出てきそうな風景だと思った。

有名店のようで、店の壁には
芸能人のサインがずらりと並んでいた。

メニューはかけうどん、つけうどんの2種類のみ。
値段はそれぞれ300円という安さ。

麺が太く、恐ろしくコシの強いうどんだった。
Img_0075
ここまでコシのあるうどんは初体験。
ハニハニと頑張って噛んだ。
うどんの上にはキャベツとニンジンの千切りが乗っていた。
特製の味噌ダレのようなものがテーブルに置いてあり、
少し入れただけで、一気につゆが辛くなった。
唐辛子味噌なのかな、あれは。

癖になりそうな味だった。
ぶっというどんを完食して大いに満足したはずなのに、
2,3時間後にはこの味がちょっと恋しくなってしまった。

食事の後は、山中湖など富士五湖をいくつか眺めて、
富士浅間神社に参拝しに行った。
たしかこの神社については、
「オーラの泉」で江原啓之さんが喋っていた。
神様にお参りすれば富士も晴れるかと思ったが、ダメだった。

入口の大きな鳥居をくぐると、
左右の石灯籠が整然と列を成した参道が本宮に向かって伸びていて、
背の高い杉の木もその石灯篭に添った形で並び、
同じように本宮へ続いていた。
Img_1899  Img_1901

鳥居を入ってすぐ、水を打ったように心が静まった。
すぐそばの国道から車が走ってく音が聞こえるが、
それは何となく、ほんの少し違う世界から聞こえる音、
というような気がした。
ここは結界が張られた場所なのかもしれない。

祭神は、
木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)、
彦火瓊々杵命(ひこほのににぎのみこと)、
大山祇命(おおやまづみのみこと)
の3神。

木花開耶姫命は名前がかわいいから何となく好き。
こっちが好意を持つと、
神様の方でも寄ってきてくれるような気が、僕はしている。
僕なりに神妙に手を合わせ、特に何を思うでもなく、
書いてあるとおり、二拝、二拍手、一拝と行った。
Img_1903

本宮のすぐ脇に、囲いで囲まれた太い杉の巨木があった。
これがご神木だろうか。
根っこが土の上に隆々と盛り上がっていて、
頼もしさを感じさせる杉だった。
直接触れて感じたいと思ったが、
囲いのせいで手が届かなかった。
幹をよく眺めると、餌を持ったありんこが
せっせと歩いていて、
これならこの杉もさみしくはないな、と思った。

お参りの後は、御坂峠へ。
太宰ファンの僕には思い入れの深い土地だ。
太宰治が再起を志して訪れた土地だし、
彼の爽やかな名作「富嶽百景」の舞台でもある。

峠には太宰が3ヶ月あまりも滞在した天下茶屋があり、
(再建はされているようだが)
恐らく太宰の時代から変わっていないであろうトンネルが
すぐそばにあった。
Img_0083
景色の方に振り返ってみると、山と山の間に河口湖が見えた。
本来ならその河口湖の上方に、
見事な富士山が鎮座しているようなのだが、
完全に曇っていて、全く見えなかった。
太宰はここから眺めた富士を、
やれ銭湯のペンキ絵だの何だのと言って、
初めは好かなかったのが、
滞在を続け、毎日富士と対峙するうちに、
だんだん好きになっていったのだ。
というより、自分に素直になったのかもしれない。

とうとうこんな所まで来たんだなぁ。と感慨を深くした。
二十くらいの時に「富嶽百景」を読んで以来、
ずっと来てみたい場所だった。
今、念願叶い、その場所にいるのである。

天下茶屋の2階へ上がり、
太宰が実際に使っていたというテーブルや火鉢を見た。
2階はちょっとした資料館にもなっていた。
Img_1910

この辺鄙な場所で太宰は3ヶ月あまりも暮らした。
今よりもずっとさみしい場所だったはずである。
その間、いったい何を思いつつ過ごしたのか。

1階に戻り、煮込みおでんといもだんごを注文して食べた。
いもだんごが塩バターで美味しかった。
Img_1913


天下茶屋の後は、またまた太宰ゆかりの土地、
甲府・湯村温泉「旅館明治」を訪れた。
太宰はここに何度か滞在し、
「正義と微笑」、「右大臣実朝」という2つの中篇を書いた。
玄関前に佇む太宰と一緒に写真を撮った。
Img_0099_1

「太宰ファンなので、来れてうれしいです」と言うと、
「そうでしたかぁ」と女将さんは笑顔で応対して、
浴室までの道すがら、
太宰と旅館の繋がりをいろいろと話してくださった。

太宰が滞在していた当時、
まださほど太宰の名は売れてなかったので、
旅館の人は太宰が小説家だとは分からなかったらしい。
普通の泊り客が当時のお金で1泊3円払うところ、
太宰は毎日5円払っていたのだという。
実家が金持ちだから、恐らく仕送りがあったのだろう。

旅館明治の館内は、和風の古めかしい作り。
特に、1階から階段を上ってきて、
浴室へ向かうあたりの雰囲気は良かった。
湯船は内湯がひとつのみ。
Img_0101
無色透明で少しぬる目の
「ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉」だった。
感慨を深くして、お湯を味わった。

帰り際、ロビーに資料室があったので立ち寄った。
太宰と甲府の繋がりに関する資料がたくさんあって、
できることならここに1泊か2泊して、
それらの全てに目を通したかった。


この日も、カランバさんのお宅に宿泊。
野菜中心の、素晴らしく健康的で美味しい食事をご馳走になり、
野菜不足になりがちな僕には実に有難いメニューだった。
そして夜はまた、屋根裏の秘密基地に通された。
何となく茶室風で、完全にオリジナリティに溢れており、
居るだけでワクワクしてくる部屋。

1階からLANケーブルを繋いでもらって日記を頑張っていたが、
途中で猛烈に眠くなって、やめてしまった。


« 9/21 日本一周77日目(秩父~山梨・市川三郷町) | トップページ | 9/23 日本一周79日目(山梨・西山温泉) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/119384/3554456

この記事へのトラックバック一覧です: 9/22 日本一周78日目(富士吉田~御坂峠):

« 9/21 日本一周77日目(秩父~山梨・市川三郷町) | トップページ | 9/23 日本一周79日目(山梨・西山温泉) »