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2006年9月 8日 (金)

9/7 日本一周63日目(喜多方~月岡温泉~新潟)

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☆今日の概要☆

・大塩裏磐梯温泉「米澤屋」(通算380湯目)
・夢の十割そば 「そば処 下の家」
・新潟・月岡温泉「美人の泉」(381湯目)

★本日の走行キロ 150キロくらい(たぶん)


☆今日のイチオシ☆

・「そば処 下の家」
・月岡温泉「美人の湯」




☆今日の概要☆

今、新潟市の「ホテル イタリア軒」の一室にいます。
けっこう歴史のありそうな大きなホテル。
ホントに5500円でいいのかな…。
いつもどおり楽天トラベルで予約したんだけど、やっぱりいいね。
チェックアウトは正午だというから、ゆっくり出来る。
まぁそこまでいるつもりもないけど。


目覚めたのは、何と10時半。
車中泊で朝寝坊するのは初めてかも。
自分では気付かなくても、
仕事とか旅の準備とかで相当疲れてたんだろうな。

朝風呂は、大塩裏磐梯温泉。
喜多方から10キロと離れてない。
こんなに近場だったとは意外。
喜多方へは何度となく通っているくせに、
この温泉はまだ入ったことがなかった。
裏磐梯あたりは、中ノ沢、沼尻など、
良い温泉が点在していて、
なかなか全てを入りきれない。

訪れたのは「米澤屋」。
「日本秘湯を守る会」の会員でもある。
料金は500円。

こじんまりとした木風呂の内湯が塩分の強い温泉で満たされていた。
P1010001_7
源泉は45.8℃だが、入った感じは40℃くらいで少しぬるめ。
無色透明で無臭の温泉。
泉質的には「ナトリウム-塩化物強塩泉」だ。
木のぬくもりが優しく感じられる、良い温泉だった。
露天風呂はないが、内湯派の僕としてはこれで大満足。


せっかく喜多方にいるけれども、
2日続けてのラーメンは避けることに決めた。
いつでも来れるっちゃあ来れるし、
(だだっ広い北海道を巡った今、もはや喜多方は「近場」である)
これからの長旅、ちっとは体のことも考えねばならん。
それに、何となく体が「おいしいお蕎麦を食べたい」と訴えている。

国道459号線を喜多方に向かって降りていくと、
妙に興味をそそられる蕎麦屋の幟が立っていた。
「夢の十割そば そば処 下の家」と書かれていた。
お店は国道から一本細い道を入ったところにあった。
お店というより、民家である。
P1010005_7
民家の玄関に「そば処」の暖簾こそ下がっているが、
どう見ても民家であり、入るのをちょっと躊躇った。
「中川流そば道場」などの看板もあって、
もしかするとここはお店というより、
そば打ち体験場なのではないかと思った。
不安な気持ちのまま玄関に入り、
「ごめんくださ~い」と声を掛けてみた。

「はーい」という返事のあとで出てきたのは、作務衣姿のおじさん。
「あの、お蕎麦屋さんはこちらで良いんですよね…?」
「はいそうです、こちらへどうぞ」

そうして通されたのは、やっぱり民家の一室だった。
田舎のおじいちゃん家をイメージしてもらえれば、ほぼ間違いない。
先祖代々の写真とか、もらった賞状とかが壁に飾られてあった。

メニューは「盛りそば」(1050円)のみ。
「地そば100%自家製粉。
 粉挽きたて、打ちたて、ゆでたての「三たて」、
 つなぎなしの十割そば」であるらしい。

しばらくして、「夢の十割そば」が運ばれてきた。
「十割そば」というと、黒っぽくボソボソして硬い、
というイメージがあったが、
ここのそばは、普通のそばのように明るいグレーで、
食感もちょうど良いコシの強さだった。
マイルドな味わいでモチモチ感もあった。
太さが一定でないところが、手打ちの風情を感じさせた。
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「他の十割そばとはちょっと違うでしょう?」
作業を終えたおじさんが話しかけてきた。
「ええ、十割、というと硬いそばっていうイメージがあったんですが、
 こちらのおそばは柔らかいというか、コシがありますね」

「そうでしょう、そうでしょう」とおじさんは笑って
テーブルの脇に腰を下ろした。
よく見ると、屈斜路湖畔「コタン湯」の
湯守のおじさんにそっくりだ。
「十割そばが大抵硬いのは、
使っちゃいけない部分まで粉を使うからなんです」と言って、
それから「夢の十割そば」に到達するまでの
いろいろな試行錯誤を語って聞かせてくれた。

僕はそば好きだが、作り方や道具の名称などには恐ろしく暗い。
情けなくもおじさんの熱意に 全く相応しくない聞き手で、内心恐縮したが、
それでも僕なりに懸命に聞いた。
分かる範囲で相槌を打ったり、こちらから質問したりした。

屈斜路の「コタン湯」のおじさんといい、
この店のおじさんといい、
こういう風貌の人は、何かこだわりを持って、
一つ事を追求している人が多いようだ。
目を輝かせて、何十年も向き合ってきた 「そば」について話している。
少年がそのまま初老のおっちゃんになったという感じ。
かっこいいな、と思った。

そばは本当に、十割とは信じられないほどに柔らかく、
自然に体に入ってくる感じで、おいしかった。
素材が良い分、値段の割に量が少なめなので、
あっという間に食べ終わってしまった。

おかわりをしていく人も多く、
いちばん食べた人では男性で10枚、女性で8枚の人がいたという。
さすがにそこまでは食べれないけれども
(いや、お金に糸目をつけなければあるいはイケたかもしれないが)
おいしかったので、もう一枚頼んだ。

そば湯も独特だった。
普通、そば湯は白く濁っているが、
ここのはほとんど透明だった。
そしてとろみがあった。
そば湯を全部飲み干したのは初めてだった。

そばに二千円も掛けたのも、これが初めて。
今まで食べたそばの中ではいちばんおいしかったかも。
そば好きの南半球を連れて、もう一度来てみたい、と思った。

帰り際、
「こだわりを持った方のおそばを食べられて幸せでした。
 とてもおいしかったです。
 ごちそうさまでした」
と頭を下げて、店を出た。

おじさんはお店にいないことも多いようで、
「今度来る時は、前もって電話で確認してね。
 無駄足になっちゃうこともあるから」
と言った。


良いそばを食べれて大満足の僕は、国道49号線に乗り、
会津坂下、西会津と通り過ぎ、新潟に向かった。

とろみのあるそば湯を飲んだせいだろうか、
喉の調子が良いような気がした。
気分もいいので、
小沢健二や小田和正、飛鳥や槇原とか歌いながら車を走らせた。

小田和正は声が高すぎる。
歌える歌がほとんどない。
何とか歌えるのは、
「My Home Town」と「秋の気配」(自己ベストVer.)くらい。
大抵の曲において、惜しいところで声が出ない。
悔しいなぁ。
あの人、すんごい気持ち良さそうに高音響かせてて、
俺もあんなふうに歌えたらなぁっていつも思う。


それまでずっと天気が良かったのに、
新潟への県境を越えた途端に雨が降り出した。
雨脚は西へ行くほど強くなり、ついに雷まで鳴り出した。
夕方5時頃が雷のピークだった。
まるで間近でカメラのフラッシュでも焚かれたみたいに、
白紫に空が明るくなり、その都度、雷音が激しく轟いた。
曇天の空にヒビが入ったみたいに稲光が走るのを何度も目撃した。
月岡温泉に着いても、雨脚は強いままだった。
急いで車を降り、共同浴場「美人の泉」の軒先に駆け込んだ。

入浴料金は500円。
あいにく5千円札しかなく自動券売機では使えなかった。
道場六三郎似の受付のおじさんに両替をお願いすると、
「あちゃ~細かいのはないかい?」と困り顔をした。
小銭を探ってみたが、やっぱり473円しかなかった。
「無いんじゃあしょうがないよね、それでいいよ」
とおじさんは言ってくれた。
「うわぁ、すいません!ありがとーございます!」
お言葉に甘えて、中に入った。
こういう緩さは本当に心がホッとする。

何でも月岡温泉は、硫化水素の含有量が日本一らしい。
浴室に入ると、強烈な硫黄臭がした。
小さな内湯がひとつで、露天は無いが、
共同浴場でありながら、シャワーやシャンプーなども完備。
充実していると思った。

湯船の色が圧巻である。
まるでバスクリンを入れたようなグリーン色。
硫黄の温泉は普通、白濁するものが多いが、
硫化水素イオンが多いと、このように緑色になるらしい。

このようなグリーン色の温泉は、
過去にも何度か入ったことがある。
同じ新潟の咲花温泉の硫黄泉も確か似たような色の温泉だった。
それから、岩手の国見温泉もグリーン色だった。
ただ、国見温泉の方はもっと明るい色をしていた。
エメラルドグリーンと呼ぶに相応しく、温泉の不思議を感じた。

月岡温泉に話を戻す。
泉質は「含硫黄・ナトリウム-塩化物泉」。
ひと口飲んでみると、塩を付けたゆで卵の味がした。
共同浴場の割にはやさしい湯温。
40℃か41℃くらいだと思う。
源泉の泉温は、51℃らしい。

昨今、美人の湯と呼ばれて人気のある月岡温泉。
一見の価値ならぬ「一湯の価値」はあると思った。
泉質的にも確かに美肌の湯だし、
何より、グリーン色の温泉は入っていて心を弾ませるものがある。

さて、明日こそは新潟市内で、ローカルフード「イタリアン」を食べるつもり。
越後湯沢付近の道の駅に車中泊をしようと思っている。


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