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2006年9月 9日 (土)

9/8 日本一周64日目(新潟~小千谷)

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☆今日の概要☆

・新潟のローカルフード「イタリアン」を食べる
・長岡市・桂温泉(通算382湯目)

★本日の走行キロ 136キロ

☆今日のオススメ☆

・桂温泉

☆今日の詳細☆

ホテルのチェックアウトが12時だったので、
ギリギリまで部屋に滞在した。
これだけ初動が遅いと、やっぱりあんまり動けない。

冒頭にも書いたとおり、
新潟のB級グルメ、「イタリアン」を食べた。

「イタリアン」はいちばん行きやすそうだった、
新潟サティの1Fのフードコートで食べた。
さも当然のように、でかい字で「イタリアン」と看板が出ている。
その存在を知らない他県の人が見たら、まず間違いなく不思議に思うだろう。

さて、この「イタリアン」。
オリジナルのメニューは、
焼きそばの上にミートソースが掛けられたもののようだが、
今日では発展して、カレー味、ホワイトソース掛け、和風きのこソースなど、
いろいろ種類があるようだ。
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スタンダードなイタリアンは310円と目を瞠る安さだったが、
何となくミートソースを食べる気にならなかったので、
410円のカレーイタリアンを注文した。
それでもB級グルメの名にふさわしい安心価格だ。

数分待って、出てきたものは…
焼きうどんくらいの太さの焼麺にカレーが掛かったものだった。
あれは焼きそばではないよなぁ。
仙台で通い慣れている、「中華そば 卍」の麺を思い出した。
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味もまたB級グルメの名に相応しいものだった。
死ぬほどうまいわけではないが、普通においしく食べられる味だ。
何といっても値段が安いのだから、贅沢を求めてはいけない。

新潟~三条~長岡と、
ダラダラ仕事をやりながら南下して、
夜は、「すき家」でねぎ玉牛丼を食べた。
昨日の健康的な十割そばから打って変わって、
今日はジャンクな食事を摂った。

食後、地図を眺めながら、桂温泉へ。
駐車場の街灯に夥しい数の小さな羽虫が舞っていた。
街灯の向こうの空が見えないほどの数だった。
これだけの虫を見たのは、北海道・北部の美深以来だ。
街灯のすぐ下に、白の軽トラが停まっていて、
白は光を反射するからだろうか、
軽トラの前面にもびっしり羽虫が集まっていた。

桂温泉は、先の新潟中越地震で被災し、閉鎖していたという。
そういえば、長岡あたりは被害のいちばんひどかった地域だ。
ところが去年の10月に、見事に再建を果たし、営業を再開した。
たくましいものである。

料金は500円で、内湯は熱い湯とぬるい湯の2つがあり、
露天風呂もあった(冬季には閉鎖されるようだ)。
泉質は単純温泉で、薄く茶系に濁っている風に見えた。
お湯に浸かっている分にはそうでもないのだが、
湯口から新鮮なお湯を掬って、ひと口飲んでみようとすると、
硫黄の香りがすぅっと入ってきて、鼻を驚かせた。

日本一周を再開してからというもの、
どうも温泉を感じる感度が高まっている気がする。
入っていると本当に体が溶けていくかのような
気持ちよさを感じることが多くなった。
初日に入った大森温泉しかり、この桂温泉もしかりである。
心底から脱力するのだ。

最後に熱い湯に少し入ったのだが、
あとから湯船に入ってきた少年に
「熱いですね」
おもむろに声を掛けられた。
「どちらからきたんですか?」と。

陰毛の生え方を見るに、12,3歳くらい、
たぶん中学1年生だろう。
「熱いねぇ、俺は仙台から来たんだよ」と言った。
額の真ん中にある大きなホクロが印象的だった。

彼は仙台がどこにあるのか、いまいちよく分かっていないようだった。
「新潟の右に福島があるよね、その上が宮城県、仙台」と教えてやった。
「何か名物はありますか?」と聞いてきたので、
「う~ん、牛タン」と答えると、
その答えを聞くか聞かないかのうちに彼は湯船を出て、頭を洗いに行った。

不思議な少年だと思った。
どうして俺がよそ者だと分かったのだろう?
「どちらから?」と聞いてきたからには、地元民ではないと踏んだのだろう。
いったい何故・・
そんなに変わった風貌をしているわけでもないのに。

だいぶ昔に、龍狼伝とかいうマンガで、
額の真ん中にホクロのある人間は、
天賦の才を持つとかナントカという話を読んだことがあるが、
もしかすると彼にも何かの力が備わっているのだろうか…。
湯船に浸かりながら、バカな妄想を展開した。

しかし、当たり前だが、それは単なる妄想に過ぎなかった。

湯船から上がって、体を拭いていると、
少年がまた熱い湯に入った。
そして、湯船で一緒になったおじさんに
「どちらから?」とまた聞いていたのだ。
何のことはない、会う人、会う人に
このように聞いて周っているらしいのだ。
この少年は、こんな感じで、
「温泉で見知らぬ土地の人と会話をする」という、
ちょっと大人ぶったコミュニケーションを取ってみたかったのかもしれない。
よく見たら、額のホクロも擦りむいて出来たみたいな、単なるかさぶただった。
僕はひとり、心の中で苦笑した。

脱衣所で、もうひとつ奇妙な体験をした。
トランクス一丁で汗の引くのを待っていると、
浴室のドアが勢い良くガラっと開き、
その瞬間、
「もう恋なんてしないなんてぇ~言わないよぜぇったい~♪」と
しわがれた大きな歌声が耳に飛び込んできた。
言わずと知れた槇原敬之のヒット曲である。
驚いて振り返ると、頭髪の薄い、
70過ぎくらいのじいさんがそこに立っていた。

洗面台に腰掛け、ドライヤーに手を伸ばしたじいさんは、
「チャーチャーチャーララチャラッチャー♪」と気分良さげに間奏を歌っている。
そうして、続けて2番を歌い始めた。
しわがれた声で高らかに、若干演歌調の槇原を放歌している。
脱衣所全体に響き渡るほどの大声である。
従業員さんが注意しにくるのではないかと、
こちらがハラハラしてしまった。

「いったいなんなんだ、このじいさんは…」
僕はあっけに取られていた。
何となく恐いので、目を合わせないようにしながら着替えを続けつつ、
耳だけはしっかりとじいさんの歌声を注聴していた。

よどみなく2番を歌い続けるじいさん。
しかも俺の知る限り、歌詞も間違えてない。
これはよほど聴き込み、歌い込んだんだろう。
しかし、なぜに70過ぎと思しきじいさんが槇原を…?

「ほんとうにぃ~ほんとうにぃ~きみがだいすきだぁた~からぁ~♪」

じいさんが、「もう恋なんてしない」を完唱したあたりで、
僕は逃げるようにしてそそくさと脱衣所を出たから、
その後、爺さんが何を歌ったのかは知らない。

だが、とにかく薄い白髪に痩せたご老体に、
槇原の歌はおもいっきしミスマッチだった。
本人はいたって幸せそうだったし、
面白かったから、それはそれで良いんだけど。

まぁ、あんな明るいじいさんがいるなら、
これからの中越もきっと安心だろう。


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