« 10/17 日本一周103日目(加賀市~小松市) | トップページ | 10/19 日本一周105日目(坂井市~福井市) »

2006年10月22日 (日)

10/18 日本一周104日目(小松市~福井県坂井市)

1018 ☆今日の概要☆

怒涛の5連湯。
加賀温泉郷の総湯(共同浴場)巡り。

・ケーサツに捕まる(スピード違反)
・松任CCZ温泉(松任市民温泉 通算423湯目)
・粟津温泉「露天のゆ金閣」(424湯目)
・片山津温泉「総湯」(425湯目)
・山代温泉「浴殿総湯」(426湯目)
・山中温泉「総湯(菊の湯)」(427湯目)
・ラーメン豚珍館

★本日の走行キロ 138キロ

☆今日のイチオシ☆

・片山津、山代、山中の総湯
・ラーメン豚珍館

☆今日の詳細☆

怒涛の5連湯を決め込んだ一日。
これだけハシゴしたのは、温泉人生でも初。

この日は道交法違反で幕を開けた。
これについては先日も少しアップしたし、
不快な出来事だから書かない。
とにかく、これで任意保険のゴールド割引が
利かなくなったことだけは確かだ。

はじめに入った松任市民温泉は、
希少な等張性のナトリウム-塩化物泉。
薄く黄色がかっていて、肌のツルツルする良泉だった。
露天風呂の湯口で飲泉が出来るようになっていた。
内湯から、多少、海の眺望が開けていた。

370円で入れるが、シャンプーなどの設置はなし。
サウナも別料金で、ドライヤーにもお金が掛かった。
これなら、500円で全部アリという方が良いような気がする。
まぁ市民のための温泉だから、これでも良いといえば良いんだけど。

粟津温泉では残念ながら「総湯」に入れなかった。
月に3度の休業日に当たってしまったのだ。
どうもツイてない。
まぁそういう流れの時もあろう。
(ちなみに休みは、8、18、28日)

仕方が無いので、「露天のゆ金閣」というホテルに入った。
P10100011
料金は温泉本で800円となっていたが、実際は1000円だった。
高級旅館風で、特に僕好みではない。
別に嫌いでもないけど。

内湯に入ると、強烈な塩素臭。
清掃に塩素を使っているのでご了承くださいというような案内があった。
壁面の天女の彫刻が印象的だった。
飲泉が出来るようで、湯口にコップが置かれてあった。
飲んでみると、わずかに塩味を感じた。
露天は比較的ぬるめのお湯で、長湯を楽しめそうだった。
P1010002_15
露天に浸かりつつ、スピード違反で捕まったことをイジイジ考えていると、
突然、「もう過ぎ去ったこと」という思いが頭をよぎった。
それから少し、吹っ切れたような気がした。
温泉に救われたかな、と思った。

泉質は「ナトリウム-硫酸塩泉」とあった。
湯船に浸かっている時はあまり温泉の個性を感じなかったが、
湯上りは肌がツルツルして、さすがは歴史のある温泉だと思った。

粟津温泉はどの旅館も自家源泉を確保しているらしく、
道端のところどころに「○○旅館源泉」と記された小屋が建てられていた。

3湯目は片山津温泉「総湯」。
薄暗くなってから訪れたので、
外観の詳細は分からなかったが、とにかく大きな建物だった。
Img_22201 Img_22191
料金は370円。
萩原健一似のおっちゃんが仏頂面で受付に座っていた。
中は地元民で混雑しており、
洗い場もほとんど埋まっていた。
すべてシャワー付きで、毎日通う人にとっては便利だろう。
洗い場の鏡のすぐ上に、協賛商店の小さな看板が掲示されており、
そのあたりもまた雰囲気があって良い。

お湯はだいぶ熱めだ。
湯船が腰まで浸かるくらいに深く、
個性のある湯船にうれしくなった。
泉質は「ナトリウム・カルシウム-塩化物泉」。
無色透明のお湯ながら、成分の濃厚な温泉である。
湯口から飲泉が出来るようなので、飲んでみた。
かなり強めに、しょっぱ苦い味がした。

湯上りに、受付で販売していた片山津名物の温泉たまごを買った。
カラは硬いが、割ってみると半熟のプルプルたまごで、
ひと口で飲み干すように食べた。
ほのかに塩味がするような感じで、おいしかった。
1個65円だった。

4湯目は山代温泉「総湯」。
いつだったかウチの叔父が、
山代の「百万石」というホテルに泊まったことがある、
と自慢げに話していたことがあるが、
来る時に通り掛かったら確かにデカい旅館だった。
1泊でウン万はしそうだ。

総湯に向かう途中、服部神社という大きな神社があった。
そこから総湯に向かって伸びる道の両脇に
明かりの点いた石灯籠が立ち並んで、風情があった。
総湯付近の土産物屋なども良い雰囲気で、
「湯の町はやっぱりいいなぁ」とひとり微笑んだ。

片山津同様、山代の「総湯」も大きな作り。
Img_2222
温泉街のシンボルとして共同浴場があるのは、
何ともいい気分だ。
入口の左脇に、温泉たまごのお店があった。

男湯は2階。
広い浴室には円形の湯船が二つあった。
相撲の土俵と同じくらいの大きさではないか。
片山津のように深くはなく、スタンダードな湯船だ。
飲泉場のようなものが浴室の中央にあったが、
お湯は出ていなかった。
泉質は「ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉」。
お湯にはこれといって特徴はなく、無色透明無味無臭の温泉だった。
総湯の堂々とした姿と、それを取り囲む湯の町の風情が、良かった。

総湯めぐりのラスト、山中温泉に入る前にラーメンを食べた。
「総湯・菊の湯」からすぐのところにある「ラーメン豚珍館」。
Img_2228 061018_205600010001
居酒屋兼ラーメン屋という感じ。
意外においしいラーメンを食べさせてくれた。
チャーシューがいちばんのウリのようで、
厚切りの柔らかいチャーシューが一枚入っていた。
大してお腹もすいてなかったので、僕はラーメンにしておいたが、
チャーシュー麺を頼んだら、相当食べ応えのある物が出てきそうだ。
太麺であっさり味の醤油は、喜多方ラーメンを思い出させた。
ぶつ切りに近い感じで入っているネギが印象的で、
次に山中に来ることがあったら、またぜひ食べたいラーメンだった。

山中温泉「総湯(菊の湯)」も、やはり堂々とした造り。
他と違うのは、日本風の温泉らしい造りだということ。
「天平風の入母屋造り」というらしい。
いつ建てられたのか分からないが、真新しさを感じる建物だった。
Img_2224_edited
規模はかなり大きいが、聞いて驚いたことには、
何とこの湯屋は男性専用なのだという。
目と鼻の先に、同じように大きな入母屋造りの建物があり、
そちらが女性専用なのだと受付のおばさんが話してくれた。
Img_22261

男女別棟で共同浴場が備わっているなんて、初めてである。
しかもこれだけの大きさで。

入口の前には、お稲荷さんのような祠が設けられてあり、
そこが飲泉場となっていた。
Img_2223_edited
置いてあった柄杓で少し飲んでみた。
思ったより温度の低い温泉だった。

館内は、かなり活気があった。
時間帯のせいもあったのだろうが、とにかく地元の人で賑わっていた。
脱衣所のロッカーには、地元の小学生が
「大好き」というテーマで描いた絵を蒔絵にしたものが扉に貼り付けてあった。
館内に漂うレトロ感と相まって、雰囲気に花を添えていた。

浴室に入るなり目を瞠った。
広々とした浴室のど真ん中に、堂々たる石造りの湯船が在り、
その湯船を取り囲むようにして、洗い場があった。
地元の人で溢れ、浴室は大変な活気を呈していた。
その雰囲気に僕はうれしくなってしまった。


掛け湯をして、湯船に入る。
少し熱めの、僕にはちょうど良い温度。
片山津の総湯よりも、さらに少し深かった。

広い浴場を改めて眺める。
50くらいの、頭のハゲあがったおじさんが、
さらに年老いた、恐らくはお父さんなのだろう、
ヨボヨボのじいさんの洗髪を手伝って、
上からお湯を流してあげている。
その風景を、光を見るような思いで僕は見つめた。

別の方に目を点ずれば、
小学生くらいの兄弟が、何やら楽しげにひそひそ話をしている。
さらに他を見れば、
おじさんたちがまるで学生時代に戻ったようなやんちゃな笑顔で、
いろいろ話をしている。

白髪のおじいさんが浴室に入ってきて、
先ほどのヨボヨボのじいさんの隣に座った。
そうして何事か話しかけた。
おじいさんはうれしそうにそれに応じていた。

こんなに人のエネルギーに溢れている温泉には初めて入った。
この活気に包まれながら温泉に入ったら、
どんな病いも一気に治ってしまうのではないかと思った。
そういう頼もしさを感じさせる温泉だった。

共同浴場の持つ素晴らしさを次々と見せられて、
僕は久々に温泉で感涙した。
加賀第一等の温泉は、間違いなくここ、山中の総湯だと思った。

この上なく満足して脱衣所に出た。
先ほどのヨボヨボのじいさんが肌着を着てベンチに座っていた。
新たに一家族が玄関から入ってきた。
「おぉ、こんばんは」とじいさん。
顔見知りらしい。
「こんばんは!」
子供たちが元気に挨拶した。
じいさんはまた幸せそうな微笑みを浮かべた。

脱衣所に集まる皆がそれぞれ顔見知りらしく、
いろんなところで挨拶や会話が飛び交っていた。

こんな所で育つ子供は、大人になってもきっといい人間関係を築くだろう。
毎日、この共同浴場に通いながら、
知らず知らずのうちに、
生きるために必要な、大切なことを学び取っていくのだ。

お父さんと一緒にお風呂に入る。
顔見知りのじいさんがいる。
隣近所の人たちもいるだろう。
同級生がいたり、上級生、下級生もいるはずだ。
みんな湯船に入って、裸の付き合いをする。
間違いなくいい教育になる。

もし僕に子供がいるなら、
こういう場所で育ててあげたい。

こんな風な使われ方をして、
温泉もきっと幸せに思っていることだろう。
本当に素晴らしい共同浴場だった。
総湯めぐりの最後に、実に良い温泉に入ることが出来た。

ちなみに書き忘れたが、泉質は
「カルシウム・ナトリウム-硫酸塩泉」。
無色透明の入りやすい温泉だった。
でも、そんなことはどうでもいいんである。
山中に来ることがあれば、ぜひぜひ、
頭ではなく、体で温泉に入ってほしい。
そうしてこの雰囲気をそのまんま味わってほしいと思う。
温泉求道家として、力の限りお勧めしたい共同浴場である。

まとめるなら、
泉質の片山津、雰囲気の山代、総合の山中、といった感じか。
粟津の総湯に入れなかったのが重ね重ね残念だが、
同じように表現するなら、歴史の粟津、というところか。
実際、総湯に入れたら、もっと違う印象を持ったかもしれない。

「温泉の醍醐味は共同湯にあり」、
という確信をさらに強くした1日だった。


« 10/17 日本一周103日目(加賀市~小松市) | トップページ | 10/19 日本一周105日目(坂井市~福井市) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/119384/3922142

この記事へのトラックバック一覧です: 10/18 日本一周104日目(小松市~福井県坂井市):

» 加賀温泉郷 片山津温泉の総湯 [がんばれ馬場スポ中年団]
温泉街には、総湯といって、地元の方が気軽に入れる銭湯形式の温泉が良くあります。 [続きを読む]

受信: 2006年11月 9日 (木) 19時14分

« 10/17 日本一周103日目(加賀市~小松市) | トップページ | 10/19 日本一周105日目(坂井市~福井市) »