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2006年12月22日 (金)

12/20 日本一周167日目(北川~東郷)

1220 ☆今日の概要☆

・天岩戸神社
・日向サンパーク温泉 お舟出の湯(通算489湯目)

★本日の走行キロ 212キロ

☆今日のオススメ☆

・天岩戸神社

☆今日の詳細☆

どんな内容だったか忘れてしまったけれど、
明け方に何か悲しい夢を見て目が覚めた。
とても寒い明け方で、目隠しのサンバイザーを少しずらして外を見ると、
まだ真っ暗だった。
夜明けの直前がいちばん暗いなんてよく言うけれど、
それならやっぱり夜明けの直前がいちばん寒いんだろう。
夢が残した鈍い痛みは、心の奥底に鉛のように重たく沈んでいて
起き掛けの僕に何度もため息を吐かせた。
夢では確か、SMAPの中居くんが、
コーラを飲みながら僕を何だかんだと慰めてくれてた気がする。
彼はいい奴だよ。

寒いのは明け方だけで、次に起きた時には
すっかりお日様も上がって、暖かくなっていた。
それでも、夢の痛みだけはどうしても取れてくれず、
それは結局、一日中、僕を支配した。

今日はまず、悪化した咳を止めるべく、
延岡の病院を訪れた。
大きな病院の割に外来患者の数が少なく、
ここは本当に大丈夫なのだろうかと不安になった。
ほとんど待たずに診察室に招かれ、
2,3分の問診の後、薬を処方してもらった。
「頭痛と関節痛の薬も出しておきます」と
訳の分からないことを言ってきたので、
「いやいや、喉の薬だけで結構です、
頭も関節も全く何ともないので」と言って断った。
余計な薬をもらえば、お金は高いし、荷物は増えるし、
面倒なだけだ。

とりあえず、結核とか肺炎とか、
ヤバい病気ではないようなので一安心。
何日か薬飲んでればこのウザったい咳も止まるだろう。

高千穂に行ってみた。
このあたりは高天原、とも言われるらしい。
天岩戸神社がある。
かの有名な天岩戸をご神体として祀っている神社である。

延岡~高千穂を結ぶ218号線は、
いくつもの大きな橋を渡る、印象深い国道だった。
どの橋を見ても、その足下はかなり深い谷で、
造るのにだいぶ難儀したであろう。
谷の向こうには小さな集落が
田畑の間にいくつか点在する風景なども見え、
何というか、「里」というのは
こういう場所のことを言うのではないかと思った。

「天岩戸温泉」という有難い名前の温泉があるので、
参拝前に入っていこうと思ったのに、なんと休業日。
ガックリしながら、天岩戸神社の鳥居をくぐった。

Img_3996 Img_3995 Img_3992

社務所にこんな掲示があった。
「ご神体をご遥拝したい方はこちらにお申し出ください」

天岩戸のご神体は本殿の真裏にあり、
普通に参拝したのでは見ることが出来ない。
Img_4002

なので、僕は普通に本殿をお参りしたあとで社務所に申し出た。

森本レオを30歳若返らせたような風貌の宮司さんが出てきて、
ご神体まで案内してくれた。

ご神体まで行く前に、お清めをやってもらった。
お榊でご神水(と言うのかどうか分からんが)を掛けてもらって、
そうして案内された。

Img_40001 どこかのおっちゃんたちがお清めされてるところ。

宮司さんの口調が面白かった。
ひどくゆっくりな説明口調で喋るのである。
「こぉーのぉー木ーはっ、おーがぁーたぁーまぁーの木っ、と言ってぇー」
(訳:この木は、「おがたまの木」と言って)
という感じなのだ。

本殿、ご神体、神楽殿、古代イチョウなどについて、
逐一このペースで喋った。
確かにゆっくりで分かりやすいのだが、
内容を聞くより、声の調子を聞く方に意識が向かってしまい、
いくつか話を聞き逃した。

印象に残った話は2つ。

天手力男命(あまのたぢからおのみこと)が天岩戸をこじ開け、
その戸を放り投げたところ、
戸の行き着いた先が信濃の戸隠で、
今でも戸隠神社として祀られているという話。
なるほど、そばで有名な戸隠は、
そんな由来で付いた名前だったのか。

それからもうひとつ、
古代イチョウという古木を見たが、
この木は、この地方とそれから、
長野の諏訪地方にしか原生しないのだという。
またしても長野である。
話がリンクしてて、想像をかき立てる。

なかなか良いガイドをしてもらったので、
「もしお気持ちをいただけるのでしたら、ご寄付は100円からお受けしております」
とおっしゃるところ、1000円の寄付をさせていただいた。
また、車に貼り付けるステッカーも2種類買った。

寄付をしたら、そのお返しに、
お神酒をひと口と、甘い御餅を3つ、
それに神社名入りの割り箸など入った袋をもらった。
ガイド付きでご神体を見て、返礼ももらって、
これで1000円なら、僕は安いと思った。
(多分100円でも、返礼はもらえる…と思う)

神社から10分ほど歩いたところには、
天安河原(あまのやすがわら)と仰慕ヶ窟(ぎょうぼがいわや)がある。
僕的にはここが凄かった。
Img_4004

鳥居と祠の前に、
夥しい数の小石の塔が出来上がっていて、
まるでこの世のものではないような、物々しい雰囲気だった。

ここは、八百万の神様が集まって神議をした場所だそうで、
ここで石積みをしながら願う事は、何でも叶ってしまうのだという。
要するに、数多の参拝客の願いの集合がそこにあったのだ。
Img_4006 Img_4013

その場のエネルギーというか、数々の願いの重みというか、
そういうものに圧倒されそうな心地になった。
思わず、一歩引き下がってしまうような心地というか。

僕も厳粛な気持ちで参拝し、インドの風を流させていただき、
そして僕も、小石を積み上げて、こんなことを願った。
「すべての、不安、心配、恐怖を取り除いてください。
 もしそれが出来ないのなら、
 それらをそのままには感じず、
 それらを喜びとして味わわせてください」と。

人生をゆっくり振り返ってみれば、
いかに自分が、いつでも何かに恐怖し、何かを心配しながら
生きてきたのかがよく分かる。
ほんの刹那、それらが取り去られる瞬間は確かにあるけれど、
結局また戻ってきてしまう。
いつでも何かに脅えながら生きるなんて、
こんなに苦しいこともない。
死に脅え、未来に脅え、現実の生活に脅え、
自分自身で拵えあげた妄想に脅える。
僕は小さい頃からいつでも、
こんな気持ちで生活してきた。
無邪気な瞬間も、甘い刹那も、
ひとつ冷静になって考えてみると、そういう不安、心配、恐怖が、
その幸せのさらに上を、分厚いベールで覆っていた。

参拝した後は、急にグッタリ来てしまった。
車に戻って思わず少し眠った。
さっきの場所のエネルギーがあまりに強すぎたか。

高千穂から熊本県の幣立神社までは、
距離にすると恐らく20キロくらいだ。
全然大したことがない。

幣立というのは、僕もあまり知らないのだが、
スピリチュアルのメッカとして、
ここ数年にわかに注目を集めている神社だという。
かのサイババも「日本に帰ったらヘイタテへ行け」と言ったとか、
どこかのサイトで読ませてもらった。

この神社は、あちらから呼ばれないと行けないらしい。
どういうことか。
僕の体験したことを書く。

幣立まで20キロならば、ほんの少し車を走らせれば着くはずだ。
だがそれなのに行ってみようという気に全然ならなかった。
いや、正確に言えば、行ってみようとは思っているのに、
体がそれをひどく億劫がっているのだ。
「今日は帰ろう、今日は帰ろう」と肉体が強く訴えかけてくる。

頭と肉体の間で何度も葛藤が起こり、
幣立方面に数分車を進ませては戻り、
再び思い直しては、やはりと思って引き返す。
こんなことを2度も3度も繰り返し、
「俺、何がしたいんだか全然分かんねぇ…」
と思わずひとり言を漏らした。

「呼ばれてない」とはこういう状態のことを言うのかもしれない。
意識の何かがストップを掛けるのだ。
そして、だるさに似た倦怠感が体を支配し、気力を萎えさせる。

僕はついに、延岡まで退却した。
延岡に戻る方が、幣立に進むより3倍ほども距離があるのに、
戻る方がずっと楽なように感じられた。

メッセージがひとつあった。
「元旦に来なさい」と心に響いた気がしたのだ。
まあそれが本物かどうかは分からないのだけど、
とにかく、今日行けなかったということは、
今日はまだ行く準備が整っていなかったということなのだろう。

「呼ばれてないと行けない」
このことは、僕に関していえば正しかったと言わざるを得ない。
何だかんだいって、ついに行けなかったんだから。

何かに屈服したようで非常に悔しいのだけど、
しかし、元旦には必ず、訪れるつもり。

夜、「日向サンパーク温泉 お舟出の湯」という温泉に入った。
循環型だが仕方がない。
このあたりはあまり温泉の豊富な地域ではないらしい。
宮崎も鹿児島に近いところまで南に下がると、
ぐっと温泉の数が増えるみたいなんだけど。


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