2006年8月18日 (金)

8/16、17 日本一周59、60日目(八戸~久慈~岩手町~宮古~山田町)

☆今日の概要☆

・新山根温泉「べっぴんの湯」(通算376湯目)

★本日の走行キロ 169キロ

☆今日のイチオシ☆

・新山根温泉「べっぴんの湯」

☆今日の詳細☆

新山根温泉「べっぴんの湯」は、
三陸地方では数少ない貴重な温泉のひとつ。
Img_1858
久慈市の南20キロのところにあり、
泉質も全国的に見て稀有なものであった。
硫黄泉系の冷鉱泉で、PH値が10.8とかなり強い。
脱衣所に掲示されていた強アルカリ泉ランキングを見ると、
全国で3位だとか。
硫黄泉では最高のアルカリ数値の誇るらしい。

浴感としてもかなりツルツルした。
お湯は無色透明だが、わずかに白濁しているようにも見えた。
大風呂の壁の一部から、かなり冷たい水の出る箇所がある事に気がついた。
そこが恐らく源泉の湯口なんだろう。
手で触れると、トロ味さえ感じるほどツルツル感のある水だった。
これを浴用加熱して使っているのだと思う。

露天では面白い風景が展開されていた。
大人が3人入っていたが、全員、片手にハエタタキを持ち、
しつこくまとわりついてくるアブを必死に払い除けていた。
3本もハエタタキが常備してある温泉なんて、初めて見た。
ハエタタキがあるのなら、僕も露天に行って、
アブをビシバシ成敗してこようかとも思ったが、やめた。
触らぬ神に祟りなしである。
下手打ってまた目の上を噛まれたら溜まったもんじゃない。

入浴料400円で、サウナ、水風呂も付いていた。
水風呂もわずかに白濁しているように見えたから、
あそこは冷鉱泉をそのまま流し込んでいるのかもしれない。

この日は新山根温泉に入ったきり、
旅らしいことは何もしなかった。
久慈市で仕事をしたあとは、
岩手の内陸まで車を走らせ、
夕方から、マイミクのリョウさんとお会いして、
夕食を食べたり喫茶店に行ったりした。
豚の生姜焼きを食べ、
「プリンタニエ」とかいうケーキを食べたり、
ベーコンとアスパラのバター炒めとか食べたりした。

リョウさん、仕事でお疲れの所、
楽しい話をありがとうございました。


↓ここから、8/17 日本一周60日目の日記♪




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☆今日の概要☆

・奥中山高原温泉「朝朱の湯」(通算377湯目)

★本日の走行キロ 271キロ

☆今日のイチオシ☆

・奥中山高原温泉「朝朱の湯」

☆今日の詳細☆

旅行前半、最後の一泊だというのに、
道の駅・やまだはエアエッジが使えなかった。
エリアマップを見ると、もう少しのところで圏外だ。
あとほんのちょっとだけ頑張ってくれればいいのに。
何かどうもエアエッジってのはホントに、
まるで楽天のピッチャーのように心細い。

窓という窓にサンバイザーの目隠しを張り、
パソコンの準備をして立ち上げて、
そうしていざネットを始めようとして繋がらない。
ネットを始めるまでにだいぶ手間が掛かっているだけに、
かなりテンションが下がる。

今日も旅らしいことはほとんどしなかった。
唯一、奥中山高原温泉「朝朱の湯」に入っただけ。

Img_1859
泉質はナトリウムー炭酸水素塩泉だったと思う。
リョウさんも入湯経験があるらしく、
「ツルツルしたお湯ですよ~」と昨日言っていたが、
確かにツルツル感がいい感じのお湯であった。
露天、サウナなどもあって、料金は500円。

東北は、何かもう自分のホームグラウンドみたいな感覚があり、
これまでに入った温泉も数知れず、
日本一周旅行としてはけっこうやる気の下がる地域だ。
「まあまたいつでも来れるから、いいや」
という感覚になってしまう。

北海道にいるときは、
どこで食べるにもデジカメを持って行ってたのに、
東北に入ってからいちどもメシの画像を撮っていない。
今日も、盛岡と山田町で、
それぞれ良い定食、いいラーメンを食べたんだが、
記録する気がまったくなかった。

明日は、釜石、大船渡、陸前高田、気仙沼あたりを回る予定。
懸念事項がひとつ。
明日、入れる温泉あるんだろうか。
ホントに三陸は温泉が少ないからなぁ。
調べるにもネットが使えないし・・。
仙台帰ったら、速攻でケータイの機種変をせねば。
PCサイトを見れる機種にすれば多少は今より楽になるだろう。

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2006年8月17日 (木)

8/15 日本一周58日目(森~函館~八戸)

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☆今日の概要☆

・水無海浜温泉(足湯のみ)
・御崎海浜温泉「浜の湯」(通算374湯目)
・戸井町営温泉ふれあい湯遊館(375湯目)
・函館からフェリーで青森の大間へ。

★本日の走行キロ 341キロ

☆今日のイチオシ☆

・御崎海浜温泉「浜の湯」

☆今日の詳細☆

せっかく森駅の近くにいるんだし、
また駅弁「いかめし」でも食べようかなと駅まで行ってみたら、
なんと売店がまだやってなかった。
7時50分頃行ったんだが、開店は8時半となっていた。
う~ん、残念。
今日はフェリーの時間があるから、悠長にはしてられない。
泣く泣く、諦めて函館を目指した。

北海道放浪の最後を飾るのは、恵山。
函館からスタートして、
北海道を左回りで海岸沿いにぐるりと一周すると、
最後に行き着くのが恵山だ。

ここには水無海浜温泉という天然露天風呂がある。
波打ち際にある温泉露天風呂で、
満潮時には湯船が海に沈んで入れず、
干潮時には、今度はお湯が熱過ぎて入れない。
ちょうど良い具合に、海水が湯船に流れ込んできて、
お湯の温度を適度にしてくれる、
1日のうちのほんの数時間しか入れるチャンスがなく、
「幻の温泉」と呼ばれている。

僕が行った時にはまだ満潮の気が強くて、
湯温はだいぶ冷たかった。

Img_1853
あまり海水に干渉されないようなところだと、
温泉の温かさも少しは感じたのだが。
ちょうどいい温度になるには
あと1時間待たねばならないらしい。

家族連れが水着で入っていて、
裸で入るにはすこし勇気が要りそうだが
それでもまだ男女別の脱衣所があるので、他の野湯よりはマシだろう。
適温にさえなっていたら、僕は裸で入った。

先にも書いたようにこの日はフェリーの時間があり、
どこかに時間を割くことが出来ない。
「いかめし」に続き、ここも泣く泣く諦めた。

次に訪れたのは、御崎海浜温泉「浜の湯」。
水無海浜温泉からさほど離れていないにもかかわらず、
島をぐるっと迂回しなければならない。
水無海浜から車で30分くらいは掛かったかな。

屋根もついた半露天風呂という感じ。

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海に面してはいるが、湯船に浸かってしまうと眺望はない。
無料だけど、寸志を入れる木箱があった。
100円を入れて入った。

泉質は
「カルシウム・ナトリウム・マグネシウム-硫酸塩・塩化物・炭酸水素塩泉」で、
まるで強力なドラゴンでも召喚する呪文みたいに長い。
お湯はわずかに白濁している。
適温の気持ちいい温泉だった。
ここはさほど知られていないのか、
あまり人も来ずにゆったりとお湯を楽しめた。
ちなみにここも混浴。脱衣所も男女一緒。

その次は、「戸井町営温泉ふれあい湯遊館」に入った。
シャンプーや石鹸で体を洗いたい、それだけの理由で立ち寄った温泉。
単純温泉は熱い湯、ぬるい湯とあったが、
どちらも温度は高め。
露天はないが、サウナなどもあり、施設としては充実している。
料金は360円と、安価だが、シャンプー石鹸などの設置はない。
持参するかフロントで別途購入せねばならない。
やはり、道南の日帰り入浴施設では、
シャンプーなどの設置がないのがスタンダードなようだ。

函館のフェリーターミナルに着いたのは、13時過ぎ。
出航が14時10分で、すでに受付が始まっていた。
お土産を買い込み、ご飯も食べたら、
あっという間にフェリーに乗り込む時間になった。
やっぱり、「いかめし」を食べる暇も、
水無で引き潮を待つ暇もなかったのだ。

それにしても。
北海道に上陸したのが6月23日。
今日が8月15日。
実に53日も北海道を放浪していたのか。
信じられない。
すごい話である。
まさかこんな旅が出来るとは…。
有難い話だ。

フェリーに乗り込み、
離れ行く函館の街を見送った。
さよなら、北の大地。
さよなら、キタキツネ。
さよなら、セイコーマート。

旅は新たな展開を迎える。
本州を南下する旅のスタートだ。

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2006年8月15日 (火)

8/14 日本一周57日目(室蘭~森)

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☆今日の概要☆

・ラーメン山岡家
・二股ラジウム温泉(通算373湯目)

★本日の走行キロ 198キロ

☆今日のイチオシ☆

・二股ラジウム温泉

☆今日の詳細☆

暑い。車内がメチャクチャ暑い。
たぶん、エアコンガスが切れたんだと思う。
夜になったらクーラー効かなくなった。
パソコン付けたらさらに暑くなってきた。

今、森町の道の駅。
北の大地に来たての頃、
僕はこの道の駅に車を停めて、「いかめし」を食べた。
あれからもう50日あまりが経ったらしい。

そんなに時間経ったかなぁと思う反面、
なんかもう3ヶ月も前のことのような気もする。

あの「いかめし」のあとで、僕は江差に行き、
余市、札幌、旭川、稚内、
一旦道央に戻り、さらに道東と巡って、
またここに帰ってきたのだ。
通ってきた足跡を振り返れば、
やっぱりしっかり50日は経ってるんだなと思う。
ずいぶんな大旅行だ。

さて。

今日はほとんど移動と仕事だけで、
旅らしいことはほとんどやってない。
ラーメンもチェーン店の「山岡家」で食べたし。

ひとつだけ温泉に入った。
「二股ラジウム温泉」。
ここ、凄かった。

露天風呂から崖を見下ろすと、
崖全体が、温泉の堆積物でドームのようになっていた。
どこかの温泉の神様みたいな感じだ。
相当、成分の濃い温泉なのだろう。
内湯も露天風呂も、恐らく木風呂だったんだろうが、
温泉成分が表面にすっかり覆い被さり、
等高差のある模型地図みたいな感じになっていた。
砂色に濁って温まる良いお湯だった。

浴槽は内湯に4つ。
ふつうの深さのぬるい湯、熱い湯と、
深さ120センチほどの、
立って入るぬるい湯、熱い湯、とあった。
露天も2つに分かれていて、それぞれ湯温が違った。
また、温泉プールも併設されていた。
すべて混浴。
僕の行った時には30代後半くらいと思しきご夫婦が
3組くらい、湯船に浸かっていた。

女性専用の内湯、露天もあるとかないとか。
ものの本を調べればすぐに分かるでしょう。

あ~もうとにかく暑い。
こんなんで日記更新してらんない。
明日、大間に着いたらすぐにむつ市に向かって、
どっかのカーメンテナンス店に入って
エアコンガス注入してもらおう。

というわけで、
明日は50何日ぶりかで、
本州・青森のどこかからの更新になります。

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2006年8月13日 (日)

8/13 日本一周56日目(苫小牧~登別~室蘭)

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☆今日の概要☆

・登別カルルス温泉(通算371湯目)
・フンベ海岸温泉(372湯目)

★本日の走行キロ 104キロ

 


☆今日のイチオシ☆

・フンベ海岸温泉

 


☆今日の詳細☆

北海道を出る日が決まった。
明後日、15日の午後だ。
今は室蘭。
明日中に、「いかめし」の森町あたりまで移動して、
明後日の朝、函館のフェリーターミナルに入る予定。

そろそろ北海道を出て別の地方を訪れたい気持ちと、
2ヶ月あまりも居たくせに名残惜しい気持ちとの二つがある。

悔いはない、といえば嘘になる。
稚内からサハリンを望めなかった。
アイヌに関するいい博物館に出会えなかった。
(やっぱり本を買っておくんだった)
入り逃した温泉がいくつもあった。

だいぶ北の大地を堪能したとは言えるけど、
それでもまだまだ味わいつくすといった感じには程遠い。
当たり前だ。
たった2ヶ月しかいなかったんだから。
そんなに底の浅い土地じゃない。

心残りがあるならきっと、いつかまたこの地を訪れるだろう。
そうだとしたら、ほんの少しの心残りがあるっていうのも、
それはそれでまた良い。

 
今日は苫小牧のホテルをチェックアウトギリギリに出て、
登別カルルス温泉「ホテル岩井」に入った。

派手な登別温泉とは対照的に、
カルルスはひっそりとした温泉場。
たった10キロしか離れていないのに、雰囲気が全く違う。
出ているお湯も違う。
登別は、白濁の硫黄泉とか食塩泉とかいくつもの泉質が出ているが、
こちらはひっそりと無色透明の単純温泉が湧出している。
様々な面を見比べても、登別が陽、カルルスは陰といった感じがする。
かなりあてずっぽうだが、
登別で湯治した帰りの、仕上げ湯としてカルルス温泉があるのかもしれない。
群馬の草津に確かそういうタイプの温泉があったように覚えている。

無色透明の温泉ながら、特に塩素臭がするわけでもなくて、
僕はいいお湯だと思った。
カルルスに入った後、登別温泉もはしごしようとしたが、
グッタリ疲れてしまって無理だった。
登別はこないだなごみと一緒に入ったし、
まぁまた今度で良いや、とあっさり諦めた。

登別温泉街の「味の三平」で味噌ラーメンを食べた。

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ロースのチャーシューはなかなか良かった。
チャーシュー麺にすれば良かったかな。

 
テレビで、仙台育英対日大山形の試合が流れていた。
育英はエラーで失点し、
山形は外野のスーパーセーブでピンチを凌いだ。
僕は野球はエラーの少ないチームが勝つと思っている。
あとで結果を見たら、やはり育英は敗れていた。

 
食後に向かった「フンベ海岸温泉」は、
見つけるのに結構苦労した。
温泉チャンプの本には載っているが、
案内板は全く出ていなかった。


あちこちと試行錯誤的に車を走らせ、
波の結構出ている浜に車を停めた。
何となくここかもしれないと思ったのだ。
少し勾配が急になっている場所を登ってみた。
すると丘の上に出て、右手の方に鄙びた小屋がひとつ見えた。

Img_1848
たぶん、あそこだろうと思って近寄ってみると、そうだった。

海に面した丘(崖といっても良い)の上にポツンと建てられている、
何の飾り気もない湯小屋。
これぞ、地元の人のための、知る人ぞ知る温泉という感じ。
現代に秘湯があるとすれば、こういう場所か。

木造りの無骨でこじんまり内湯は、
大人が4人も入れば満員という感じ。
茶褐色の温泉が溢れていた。

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地元のおじさんが数人入っていて、
挨拶をして僕もお邪魔させてもらった。
皆、笑顔で迎え入れてくれてうれしかった。

内湯の壁には何故か風景や人物の油絵が飾られていた。
自身は全くないが「シュールレアリスム」というジャンルかもしれない。

湯小屋は非常に鄙びた雰囲気。
つげ義春的な温泉の風情を濃厚に感じる、
極上の温泉だと思った。

当然お風呂は混浴、脱衣所もひとつしかない。
女性にとってはかなり入りにくいお湯だろう。
地元の人に人気で、おじいちゃんたちが結構入ってくる。
海沿いに湧く温泉らしく、温まるお湯だった。

地元の有志の方たちがお金を出し合って、
フンベ海岸温泉を守っているらしい。
脱衣所に出資金の合計とかの表が掲示されていた。

僕らよそ者は、有難くもタダで温泉を利用させて頂いている。
マナーを守りゴミを散らかしたりなどせず、
地元の人たちに快く受け入れてもらえるような姿勢での入湯を心掛けたい。

 
さて、今日は日曜日なのでお仕事。
今、高校野球を見ながら、こうしてネットを繋いでいる。
窓の向こうから、祭囃子が聞こえてきたので、
夜御飯ついでに、ちょっと街を歩いてみることにする。



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ホテルの周りは古い商店街になっていて、
今はお盆だからなのか、軒並みシャッターが下りて非常に寂しい雰囲気だ。

 
何軒か営業している中で、
「ふじとり」という焼き鳥屋さんに入った。
ラーメンもやっているというから入りやすかった。

酒飲みがうらやましい。
ひとりでも気軽にこういう店に入れるからな。
そしてすぐ馴染むし。
酒を飲めないと、こういう場所ではどうも身を持て余す。
格好が付かないというか。
水ばかりグビグビやってもしょうがないし。

店内は鳥を焼く煙で白く煙っていて、
壁には記念コインの額がいくつも飾られていた。
繁華街の横丁にある店って感じ。
雰囲気のある焼き鳥屋に大満足。
焼き鳥(タレ)を3本、醤油ラーメン、
それからまた焼き鳥の塩を3本追加して食べた。
柔らかい肉でうまかった。
ラーメンもおいしかった。
味どうこうというより、雰囲気をおかずにして食べるラーメンだと思った。

 
ホテル近くの広場で、盆踊りをやっていた。
家族連れや、若い女の子たちが浴衣を着て
大きな円を作って、楽しそうに踊っていた。

室蘭。
僕のことを知ってる人が誰ひとりとしていない土地。
周りが賑やかであればあるほど、
自分は今、この街でひとりなんだ、という思いを強くする。
こういうのを旅情というのかな。

こういう風情とも、もうすぐお別れだ。

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2006年8月12日 (土)

8/12 日本一周55日目(幸福駅~襟裳岬~苫小牧)

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☆今日の概要☆

・幸福駅
・襟裳岬

★本日の走行キロ 343キロ

 
☆今日のイチオシ☆

・幸福駅
・襟裳岬

 
☆今日の詳細☆

苫小牧のホテルからアップしている。
5日間くらい、フルフラットにならないムーヴで、
ちょっと体を痛くしながら寝てたので、
今日、明日は真っ平らなベッドで休むことにした。

でも、昨日はちょっと対策を考えて、
クッションを2つ敷いてみたらだいぶ楽だったので、
あと1つくらいクッションを買って、
何とかフルフラットに近い状態に持ってくつもり。
ってか、そんなこともっと始めからやれよって感じだな。

今日は、「道の駅・コスモール大樹」から苫小牧まで、
343キロを移動した。
さすがに、北海道のデカさが嫌になってしまった。
地図で見ると大して遠くないのに、実際は…。
343キロっていったら、仙台から東京まで行っちゃうよ。

 
さて。

今日はまず、昨日も書いたとおり、
帯広の方に「忘れ物」を撮りに行った。
「幸福」を忘れてきたのである。

何のことかというと、
要するに、旧広尾線「幸福駅」に記念写真を撮りに行ったんである。

この間、帯広に滞在していた時には、
まさかこんな至近に「幸福駅」があるとは思ってなかった。
何となくもっと道東の方にあるような気がしていたのだ。
すっかり道東の方まで入った後で地図を眺め、愕然とした。

「幸福駅」はその名の通り、
そこに行けばもっと幸せになれるような気がして、
ぜひとも訪れてみたいスポットだった。

多少、函館への戻りルートからは外れてしまうが、
頑張って立ち寄ろうと決めた。

そういうわけで、「幸福の忘れ物」を撮りに行った。
Img_1801
幸福駅売店のおっちゃんは、
まるで朝市の八百屋みたいな声で、
「はい、こうふく!しあわせ!いらっしゃいませ、はい、幸福!」
と連呼していた。

斎藤一人さんやスピリチュアルな世界では
「ツイてる、ツイてる」と言い続けると
ホントにどんどんツキが巡ってくる、
というような話をよくしているけど、
その法則に照らせば、
この売店のおっちゃんは、毎日このように連呼しているのだろうから、
相当幸せになっているはずだが、実際のところはどうなんだろう。

「ツイてる、ツイてる」の話を書いてて思ったんだが、
ここの駅は「幸福」なんていうめでたい名前を付けられて、
それを面白がって、たくさんの人が訪れる。
「そこに行けば幸せになれるかも」と誰しも少しは思いながら来るだろう。

俺はなんか、そういう場所には有難い神様が自然に宿ってくれて、
本当に「幸福」な波動を放つ場所になるんじゃないかと考えている。
「みんながそう言うなら、留まってみようかなぁ」という感じで。
だからきっと、「幸福駅」に行けば幸せの神様が祝福をくれる、はず。

幸福駅の玄関と行先案内板で、
初めて三脚を使い、セルフタイマーで自分を撮ってみた。
今まで面倒くさくて、いちども使ったことがなかったのだ。
ふうーん、なかなか面白いじゃないか。

「面倒くさがり」というのは本当に悪徳だ。
これがなければきっと、もっともっと自分の人生は豊かに充実していた。
まぁそんなこと言っても直しようがないから仕方ないんだけど。

 
次に訪れたのは、北海道の南の突端、襟裳岬。
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地図で見るとVの字になってるところ。
風光明媚で、気持ちのいい岬だった。
海の水がきれいに見えた。
風が強く、そのせいで波も比較的高いようだった。

岬の売店では、店員さんがマイクを使って、
しきりに「テレビで放映された店です」と紹介し続けていた。
それに釣られた訳ではないんだが、
「炙りサーモン丼」に惹かれて、結局その店で食べた。
Img_1825 


襟裳から苫小牧までの道のりは、果てしなく遠く感じた。
あるところで、前の2台がとてつもなく遅いので追い越しをかけたら、
ちょうど反対車線側の待避所に警察が張っていてドッキリした。
結構スピードも出していたので、
「お願い!マジで、見逃して! 頼む、神様!」
みたいなことを必死でつぶやいていたら、
警察は運良くこちらを追ってこなかった。
あ~危なかった…。
罰金ほど、くだらない出費はないからなぁ。

 
運転し過ぎて疲れたので、
夕食は自分へのご褒美で中華料理。
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思い切って、坦々麺、チンジャオロースー、小ライスを食べた。
やっぱ中華はうまい!
これ食い終わったら、もう死んでも良いやって思うくらいうまかった。

何か俺、恵まれてるよなぁ。
さっきも警察来なかったし、
こんな贅沢な旅をもう2ヶ月近く続けられてるし、
今もこんなうまいもん食って、大満足だし。
ホント有難いよなぁと思っていたら、
ふと正面の壁の掛け軸が目に入った。
そこには「心想事成 萬事如意」と書かれていた。

ハッとした。
これは…、
「心に思うことは全て叶う」という意味なのではないか。
ホントのところは分からんが、多分そうだと思う。
つまりは、そういうメッセージなのだろう。
僕の内側にある光からのメッセージなのだと、受け取った。

俺、やっぱ4月にインド行った甲斐があったかも。
あまりに恵まれすぎているもの。
もっともっと感謝をしなくちゃいけない。
有難い話である。

 
さて、明日は移動はそこそこに、
旅行と仕事を楽しむ予定。
なごみとも訪れた登別温泉をもう一度堪能し、
登別カルルス、さらには海沿いの風情ある共同湯など巡る予定。
明晩は、室蘭のホテルを予約してある。

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2006年8月11日 (金)

8/11 日本一周54日目(釧路~大樹) 8月11日

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☆今日の概要☆

・鶴居村温泉ホテルTAITO(通算370湯目)
・釧路・レストラン泉屋にて「カツスパ」

★本日の走行キロ 242キロ

 
☆今日のイチオシ☆

・鶴居村温泉ホテルTAITO
・泉屋のカツスパ

 

☆今日の詳細☆

昼前くらいまで、道の駅・しらぬか恋問にいた。
汗だくになりながら、溜まっていた日記を書いた。
毎日いろんなことがあるし、
文章がヘタクソなせいもあって、どうしても日記が長くなる。
3日分、一気に書くのは非常に骨が折れた。

 
今日の温泉は、「温泉チャンピオン」郡司勇さんご推薦の温泉、
「鶴居村温泉ホテルTAITO」。
なるほど、さすがは温泉チャンピオンが強く勧めるだけあって、
素晴らしいお湯だった。

コーヒー色というか紅茶色というかコーラ色というか、
とにかく鮮やかな琥珀色をしていた。
重曹が多く含まれているからなのか、入っていて非常にツルツルするお湯。
飲んでみると、硫黄のような香りと、切り立ての木材のような匂いが
合わさったような感じがした。
湯船は高温の源泉がそのまま注がれているようで、結構熱めだった。
モール系の温泉と記載があった。
モール泉って日本じゃ十勝川温泉だけじゃなかったっけ・・。
違うのかな。

 
ネット友達からオススメされていた、
釧路市末広の「レストラン泉屋」に「カツスパ」を食べにいった。
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「カツスパ」とはミートソースの上にとんかつが乗ったものである。
ボリューム満点で、パスタはアルデンテ
(ってたぶん、あの硬さのことだと思う)だった。
途中でお水を4,5杯くらいおかわりしつつ、
何とかすべてを完食した。
夕食がいらないほどのボリュームで、大満足。
さすがに有名なだけあって、すごいのが出てきた。

 
泉屋に寄った後、釧路を去った。
あと一食くらい釧路ラーメンを食べてみたい気もしたが、
でももう良いや、という気持ちの方が強かった。
さすがに北海道に50日もいて、
先を急ぎたくなってきたのかもしれない。

釧路から、今いる大樹町までは、
ほとんど何もないといって良いような道。
ガソリンスタンドは道中、ついに見つからなかった。
あまりガソリンが入ってなかったため、
結構焦りながらも、何とかたどり着いたという感じ。

 
明日は帯広の方に「忘れ物」を撮りに行って、
泊まりは苫小牧のホテルを予約してある。

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8/10 日本一周53日目(日本最東端~釧路)

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☆今日の概要☆

・日本最東端・納沙布岬
・霧多布温泉「ゆうゆ」(通算369湯目)
・釧路ラーメン「河むら」


★本日の走行キロ 271キロ

 

☆今日のイチオシ☆

・納沙布岬

 

☆今日の詳細☆

道の駅・スワン44ねむろでは、またしてもエアエッジが使えなかった。
これで2日連続、日記を更新しなかったことになる。

準備をしてすぐ、日本最東端の納沙布岬を目指した。
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}稚内にはノシャップ岬があり、根室には納沙布岬がある。
ともに旅情を濃厚に感じさせる街だったが、
岬の名前まで似ているとは。

もうひとつの共通点としては、
稚内、根室ともに、ロシアとの国境に接している。
国境に接していることから生まれる緊張感とか、対外的な意識とか、
そういうものは、例えば僕の住む仙台とか、日本のど真ん中にある長野とかより、
明らかに強く持たれているだろう。

そのあたりが、普段国境など意識しない場所で生きている僕に、
同じ日本でも何か雰囲気の違った場所にたどり着いたような
旅情を感じさせるのかもしれない。

納沙布岬は上空は晴れてはいても
海面から低い雲が横に長く立ち上っていて、
まるで津波でも襲ってきているように見えた。
しばらくするとその雲が取れてきて、
沖の方に島のようなものが見え出した。
岬の沖に、細長く横たわる島。
その島の真ん中あたりと、左端に、灯台のようなものが見えた。

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売店のおばさんに訊ねてみると、
「あれが、北方領土です。水晶島という名前です」と教えてくれた。
「ということは、あれはロシア領で、日本からはあの島に渡れないんですか?」
「そうです。あんなに目の前に見えるのに、日本じゃないんですよ」と言った。

宗谷岬ではついにサハリンを望めなかったので、
僕はここに到って、生まれて初めて日本の地から外国を眺めたことになる。
外国といっても元々は日本の領土。
第二次世界大戦の終戦直後にいきなりソ連軍がやってきて不法に占拠し、
今も条約を無視して占領を続けているのだという。
その辺の歴史については、興味はあれども知識は浅墓なので、
あまり詳しくは書けない。

水晶島に立っている灯台は、あれはロシアの灯台で、
日本の漁船などをあそこから監視しているらしい。
また、右に少し目を転じると、水晶島より近い場所に、傾きかけた灯台が見えた。
あれは日本が立てたもので、
今はそこがちょうどロシアと日本との中間ラインになっているらしい。
貝殻島というらしい。
納沙布岬から3キロしか離れていないという。
泳いでも行けそうな距離に国境とは…すごい話だ。

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岬には、北方四島の返還を願う、
哀切な叫びの碑がいくつも立っていた。
納沙布に来る途中の道路脇には、
自衛隊がライフルを携えた看板がいくつか立てられていて、
「島はうばわれた」と記されてあった。
明らかに、本州とは雰囲気が違う。

北方領土に関する資料館があった。
もともと日本の領土だったことを示す古い文献や、
北方領土返還のために、これまで積み重ねてきた努力の跡などが紹介されていた。
無料の望遠鏡を眺めて、スイッチを押すと、
「海の向こうに見えるのが、ロシアに不法に占拠されている日本の島々です」
というアナウンスが流れた。
ガイドに従って望遠鏡を様々な方向に向けると、
水晶島、貝殻島、あともう一つ名前の分からない島が見えた。
歯舞群島と総称するのだという。

北方領土に関して、
何がどうなって今のような状況になってしまったのか、
僕は情けなくも、先にも書いたように浅墓な知識しか持ち合わせていない。
歴史は、一方の側から眺めただけでは不十分だ。
それではケンカをした二人の、一人の言い分しか聞かないのと同じだ。
ロシアが素直に北方領土を返還しないのも、
それはそれで何か理由があるのかもしれない。
その理由を俺は聞いたこともないし、全く知らない。
日本の側の事情は少し分かった。
ロシアについてはさっぱり分からない。
また、全く関係のなさそうな、例えばカナダやスイスの歴史家などは、
この問題についてどう思っているのか。
そういう第三者の意見も聞いてみたいと思った。

資料館の入口に設置された返還要求署名にも協力したかったけれど、
真に様々な視点から眺めて出した結論が伴わなければ、
その署名は、単にトイレの落書きみたいに
軽いものになってしまうように僕には思われた。
だから署名はしなかった。
そのかわり、いろいろ資料はもらってきた。
あとでゆっくり読んでみたい。

 
納沙布ではカニ丼を食べた。
P1010006
イメージでは、ごはんの上にカニの身がどっさり乗っかって、
醤油か何か掛けて食べるのだろうと思っていたら、
カツ丼のカツの代わりにカニが使われている丼が出てきて、
ちょっと拍子抜けした。
あれはあれでうまかったけど、
イメージしてたカニ丼を食べたかったな。
ちなみに値段は1000円。
その値段じゃ、どっさりのカニ丼は食べれないってことなのか。

 
納沙布のあとは、朝風呂に入るためだけに霧多布岬へ。
入ったのは「霧多布温泉 ゆうゆ」。
だいぶ塩素の匂いが強い日帰り温泉だった。
お湯は薄く黄色っぽかった。
料金は500円。

 
アゼチ岬が近いようなので行ってみた。
ここで不思議な風景を見た。
空は爽やかな快晴なのに、岬の辺りは濃霧に包まれているという風景だ。
少し目を転じれば向こうには青空が見えるのに、
付近には濃い霧が掛かっている。
こんな風景は今までに見たことがない。
霧は海から立ち上り、岬を渡って内陸の方へと流れていた。
これを海霧と呼ぶのだろうか。
全然違ってるかもしれない。
しかし、これだけ晴れているのに霧とは・・・。
「霧多布」とはよく名付けたものである。

 
霧多布のあとは、まっすぐ釧路へ。
ひたすら車を西へ西へと走らせ、
ついにこの日も走行距離271キロ。

 
釧路ラーメン「河むら」でチャーシュー麺を食べた。
P1010009
釧路の麺は極細の縮れ麺。
忙しい漁師には、すぐ出来上がるラーメンがウケたため、
極細の麺が浸透したのだという。
注文をして、トイレに小用に立ち寄り、
カウンターに帰ってくると、もうラーメンが出てきた。
ラーメンの出来上がりとしては異常に早い。
これが釧路ラーメンか、と驚いた。

醤油の味が濃く、あれは鰹のダシだろうか。
あまり食したことのない特徴的な味がした。
あっさりしていて食べやすく、スープまで完食した。

 
この日の宿は、エアエッジのエリアマップを見て、
ネットの使える「道の駅・しらぬか恋問」にした。
だが、何故かエアエッジが繋がらなかった。
マップを見ると思いっきり通信可能範囲に入っているのに。
こういうつまらないことはホント勘弁してほしい。
こちらは月に1万2000円も出しながら、
それでも速度が遅くて使えなさを憂えているというのに、
せめてエリアマップくらい正確なものを提供してほしい。
ウィルコムさん、マジでお願いしますよ。
僕としてはネットが出来る出来ないは、かなり死活問題なのだから。

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8/9 日本一周52日目(羅臼~根室)

0809

☆今日の概要☆

・相泊温泉(日本最東端の温泉。通算366湯目)
・羅臼温泉・熊の湯(367湯目)
・野付温泉共同浴場・浜の湯(368湯目)
・根室「ニューモンブラン」にて「エスカロップ」を食す

★本日の走行キロ 211キロ

 
☆今日のイチオシ☆

・野付温泉・浜の湯
・根室のエスカロップ

 

☆今日の詳細☆

道の駅・羅臼で、ウミネコの鳴き声で起こされた。
こういう目の覚まし方もなかなか良い。
今日は朝から3つ、温泉をはしごする予定でいたのだが、
羅臼よりさらに東、
海岸沿いの「セセキ温泉露天風呂」が、開いてなかった。
ここには管理人の方がおられるようで、
他の野湯のように24時間好き勝手に入るということはできないようだ。

 
諦めて、日本最東端の相泊温泉に向かった。
Img_1755 Img_1752
海辺にコンクリートで湯船が2つ作られただけのシンプルな浴場。
湯船の上に屋根が掛けられ、男女別の仕切りも設けられて半露天という具合。
シーズンオフになるとこの小屋の部分が撤去されて、
男女混浴になるようだ。

湯船は全体としてはあまり熱くなかったが、
壁のある部分から源泉が噴出しているらしく、
そのあたりだけは温度が高めだった。
塩分の濃い温泉だった。

海がすぐ目と鼻の先だが、湯船に入ってしまうと、
波消しブロックに視界を遮られて、
思っていたほど眺望は良くない。

ひとりで朝風呂を楽しんでいると、
しばらくして同世代くらいの男の人が入ってきて、
「どちらから来られたんですか?」と声を掛けられた。
旅先では、どちらかが一旦声を掛けたなら、
大抵の場合、何かと会話が進んでいくものである。
「日本一周に出て、かれこれ50日になるんですよ」
という話をしたら、とても驚いていた。
この人はスポーツカーで旅をしている、と言った。
同じ境遇で旅をしているもの同士、いろいろと話が弾み、
相泊温泉では思わぬ長湯になってしまった。

 
次に向かったのは羅臼温泉の無料露天風呂、「熊の湯」。
Img_1757
ここも、管理人さんがしっかり管理してくださっているようで、
湯船は清潔、脱衣所にはいろいろ湯船に浸かる際の
ルールが表示されていた。
男女別なので、安心して入れる。

川沿いなのでアブが恐ろしいと思い、ハエタタキを持って行ったが、
1、2匹たまに飛来した程度で、特に驚異には感じなかった。
東北よりはまだこちらの方がアブの数が少ないかもしれない。
僕が右目の上を刺された山形の超秘湯・「広河原温泉」では、
実におびただしい数のアブに襲来されたものだが。
あんな悲惨な状況には二度と遭遇したくない。

熊の湯はだいぶ熱めの湯船だった。
あれは42,3度くらいだと思う。
湯口付近はさらに熱くなっていて、とてもそばでは入れない。
泉質としてはほのかに硫黄の香りのする良い湯だった。

しばらくお湯を楽しんでいると、
さっき相泊温泉で会ったスポーツカーの人が、入ってきた。
「あ、いたいた」とその人は笑った。
「あっ、こっちにも来たんですね」と僕も笑顔で迎えた。
少し話しただけなのに、もう友達のような感じだ。
熊の湯でもしばらく話し込んだ。
こういう機会もなかなかないので、
ブログのアドレスなどを記載した名刺を渡してみた。

セセキ温泉は営業開始までだいぶ時間が掛かりそうだったので、
諦めて先を進むことにした。
羅臼の展望台から、北方領土が見えるというから行ってみたが、
晴れてはいても沖の方は霞んでいて、何もそれらしきものは見えなかった。

P1010003_6
しばらく根室方面に国道を走って、
この日3湯目の温泉は、「野付温泉共同浴場・浜の湯」。
ここが予想外に素晴らしい温泉だった。
今まで入った共同浴場の中でも、かなり上位ランクに入る。

まず、泉質が2種類ある。
アルカリ性単純温泉と高濃度のナトリウム-塩化物泉。
隣り合った2つの浴槽に、ハッキリ異なる泉質のお湯が入れられている。
単純温泉の方は入るなり肌がツルツルして心地いい。
塩化物泉はとても温まる泉質で、しかも飲用の許可さえ受けている。
両方とも、茶色っぽいお湯で、お湯には泡付きがあった。
泡付きのある湯は新鮮なお湯だと、温泉チャンピオン・郡司さんの本で読んだ。
どちらの温泉も、湯量が豊富で、
当たり前のように掛け流されて、
「加水、塩素消毒などは一切なし」と胸を張った掲示があった。
単純温泉のみ、湯温が低いので加熱している。

露天風呂も素晴らしかった。
こちらにも2つの湯船があった。
右が単純温泉、左がナトリウム-塩化物泉。
右の湯船に注がれている単純温泉は、
恐らく源泉そのまま注がれているのだろう。
湯温が26℃と掲示されていた。

この26℃のお湯が大変気に入った。
26℃は、一瞬冷たさは感じるけれども、すぐに慣れる。
よくある水風呂のように、心臓マヒを起こしそうな激烈な冷たさではない。
灼熱の夏にはとても心地のいいヒンヤリ感である。
高濃度のナトリウム-塩化物泉で強烈に温まった体を、
26度の単純温泉で優しく冷ます。
またとなりの湯船に入って温まる。
そしてまた右のお風呂でゆっくり冷やす。
温冷交互浴の繰り返しが、まるで体がとろけそうなくらいに心地良かった。
「脱力、ここに極まる」という感じであった。

浜の湯は湯量が相当豊富なのだろう。
(どちらも、自噴で毎分300ml以上だった)
カランやシャワーのお湯も温泉だった。
単純温泉の方が使われていた。

料金が390円と安価で石鹸、シャンプーの備えもあり、
またシャワーも完備されている。
そういう面でも充実している。

また、これはナトリウム-塩化物泉に入ったらぜひ試してほしいのだが、
このお湯で石鹸を流すと、
普通のお湯で石鹸を落とす時と比べて、かなり早く石鹸が流せる。
湯桶にお湯を掬い、両手に石鹸の泡を立てて落としてみればハッキリ分かる。
普通のお湯で流すより明らかに早い。

この事実は、大学生の頃、頻繁に秋保温泉の共同浴場に通っていて発見した。
何の効果が石鹸を早く流すのか、化学に暗い僕には分からないが、
とにかく、塩化物泉系は、石鹸の早く落ちることが多い。

温泉にハマりたての頃は、よく石鹸の落ち方を見て、
大体の泉質を予想していたものだ。
「はむれっとの石鹸式」などと勝手に名前を付けたりしていた。

ちなみになかなか石鹸が落ちてくれないのがアルカリ性単純温泉で、
こちらは、どれだけお湯で流しても、
何となく石鹸のヌルヌルが取れていない感じがして、やりきれなさが残る。
硫黄泉でも似たような場合がある。

話を浜の湯に戻すと、
シャワーのお湯は単純温泉で、なかなか石鹸が流れてくれない。
だが、内湯にナトリウム-塩化物泉があるので、
ひとたびお湯を掬ってきて体を流すと、速攻でスッキリする。
こういう使い方が出来るのも、僕が浜の湯を高く評価する理由のひとつだ。

美肌の湯のアルカリ性単純温泉、
温まりのナトリウム-塩化物泉、
2つの泉質が(しかも源泉そのままで)安価に堪能できる、
実に素晴らしい温泉だった。

ただひとつ惜しむらくは、
ドライヤーが100円投入式だったこと。
銭湯とかで10円式は見かけたことがあるが、
100円は異常に高い。
それさえ改善すれば、浜の湯は僕的には100点満点だ。
っていうかまぁ、泉質の良さからしたら、
ドライヤーなんて大した問題でもないんだけど。
そもそも共同浴場にドライヤーがあること自体が少ないんだし。

とにかく、知床、根室方面に来ることがあるなら、
「野付温泉・浜の湯」は是非ともオススメしたい温泉である。

 
この日は夜、根室まで行った。
隣の大きな街まで行くのに、
大抵200キロ以上は走らねばならないのだから、
北海道は本当に大きな島だ。

根室と言えば、B級グルメで名高い「エスカロップ」である。
日本一周に出るしばらく前、
初めて「「エスカロップ」なる名前を目にして以来、
ずっと食してみたかった一品だ。
何つったって、全国でも根室でしか浸透してないメニューなのだ。
そういうB級グルメ(ローカルフードとも言うらしい)が、けっこう全国各地にある。
有名なのが、新潟の「イタリアン」とか、埼玉の行田市の「フライ」とか。
今回の旅は、温泉めぐりラーメンめぐりもさることながら、
B級グルメ食べ歩きも、大きな目的のひとつと決めている。

根室にはちょうど夕飯時に着いた。
「ニューモンブラン」という店が、「エスカロップ」の発祥らしい。
P1010005_5
根室駅でマップをもらうと、偶然、すぐ近くにお店があった。
昭和の懐かしい香りのするお店だった。
アメリカのお母さんみたいなふっくらとしたおばさんが、
ひとりで甲斐甲斐しく料理を運んでいた。

メニュー表を見ると、さも当たり前のように「エスカロップ」の表示が並んでいた。
カレーライスとか、何とかピラフとか、
そういうメニューの羅列した真ん中あたりに、
実に何気なく「エスカロップ」の名前があった。
たぶん、根室ではこれがスタンダードなのだろう。


エスカロップが出てきた。

P1010004_4
銀皿に盛られたのは、
バターライスの上に薄切りのトンカツが乗っかったもの。
トンカツにはケチャップベースのソースが掛けられて、
あとはお皿の端にキャベツの千切りと、ポテトサラダ。

味は、いかにもB級グルメという感じの味。
決して高級ではないが、
安心して「うまいっ!」と言えるような味。
家庭的な味と言えば良いか。
マイルドなバターライスに、
ケチャップソースのトンカツがしっかりと合っていた。
ひとりで盛り上がって、サクサクと食べ尽くした。

やはり根室に来たらば、この一品は欠かせないだろう。
何日か滞在して、もう何食か違う店でも食べてみたかった。

 
根室は思っていたより小さな街だった。
旅人に、寂莫とした濃厚な旅情を感じさせる街で、
稚内以上にその雰囲気が強かった。
夜にたどり着き、霧も出ていたからその影響かもしれない。

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8/8 日本一周51日目(知床温泉めぐり)

0808
☆今日の概要☆

・小清水温泉ふれあいセンター(通算363湯目)
・カムイワッカ湯の滝(規制により一の滝まで。足湯・手湯のみ)
・岩尾別温泉露天風呂(364湯目)
・ウトロ温泉夕陽台の湯(365湯目)

 
☆今日のイチオシ☆

・カムイワッカ湯の滝

 
☆今日の詳細☆

目を覚ましたのは「道の駅・はなやか小清水」。
そこからすぐ朝風呂に向かった。
「小清水ふれあいセンター」は300円の低料金で、
シャンプーボディソープなどひと通りのものが揃っていた。
ツルツル感の強いお湯で、サウナもあり、満足した。

「カムイワッカ湯の滝」は秘湯で有名(秘湯なのに有名って意味不明)だ。
本来は一の滝~四の滝まで、温泉の川を上って行けるはずなのだが、
今年からいろいろ規制がかかって一の滝までしか行けなくなったらしい。

また、カムイワッカまで車やバイクで行くことも出来ない。
途中で駐車して、シャトルバスに乗らねばならぬのだ。

バス乗り場の「知床自然センター」は、かなり混雑していた。
これだけの混雑を見たのは旭山動物園以来かもしれない。
知床ってこんなに人気のあるところだったのか。

シャトルバスの往復料金は、知床自然センター~カムイワッカ間で1180円。
20分に1本の間隔でバスが出ている。
ウトロのどこだかでは臨時バスとか言って、3000円の料金でやっていたが、
ひどく急いでいる人以外、乗る必要はない。
ウトロから知床自然センターまでは車で10分の距離なのだ。

バスを待つ間、鹿肉カレーの昼食(800円)を食べた。
3センチ四方くらいの鹿肉と思しき肉が、ひと切れだけ入っていた。

湯の滝まではバスで40分くらいだったろうか。
眠ってしまったから定かでない。
途中、野生のシカに歓声を上げる乗客に何度か起こされた。

 
Img_1709 Img_1712
「湯の滝では、サンダル履きや裸足は危険です」
という案内が自然センターにあって、
湯の滝用に、滑り止めの付いた五本指の足袋が売っていた。
そんなもん本当に必要なのかよと思いつつ購入したが、
これ、買っておいてよかった・・・。
湯の川を上っても全然滑らなかった。
いつものサンダルで来てたら、かなり苦戦したろう。
っていうか危なかったかもしれない。

スクール水着の小学5年くらいの女の子は、
踵が止められるビーチサンダルを履いていたが、
岩場で足を滑らせて、思いっきり後頭部を打ち付け、
ワンワン泣いていた。
少し離れた僕にもゴツンという音が聞こえたくらいだから、
相当強烈にやったはずだ。
あれは痛い。俺でもきっと泣く。
そんな風にならないために、カムイワッカでは滑り止めは必須だ。

 
Img_1731 Img_1737
足首くらいの深さで流れる湯の川を、
100メートルくらい上ったところにあるのが一の滝。
深さ1メートルはありそうな湯壷がいくつかあった。当然、混浴だ。
観光客や家族連れがいっぱいいて、裸で入浴できる雰囲気ではなかった。
一応水着は持っているのだが、水着を着て入るのは僕は好きではない。
かといって大勢の前でスッポンポンになる勇気もなく、
足は太もも、両手は肘くらいまで浸かった。
全身入ってないんだから、これで「1湯」とは数えたくない。

お湯は温め。恐らく、31,2度くらい。
ほんの少し手足を入れただけでも、
肌が一気にツルツルスベスベになった。
泉質は酸性硫黄泉だろうか。
少し飲んでみたが酸っぱい味がした。

次に訪れたのは岩尾別温泉露天風呂。
Img_1743
「ホテル地の涯」という、
物々しい名前のホテルの横にある野湯だ。
川沿いに3段湯船があって、ここも混浴。
脱衣所も何もない。
ここでも水着姿のカップルや家族連れが入っていて、
またしても裸でゆっくり入れるような雰囲気ではなかった。

だんだん悔しくなってきた。
せっかくここまで来て目の前に温泉があるのに入れないなんて。
こうなったら俺も水着を着て入ろうか。
いやそれだったらさっきのカムイワッカも入れたではないか。
思い切ってここは裸で入るか。

などと、5分あまりも逡巡していたら、
何か、いい感じに人がいなくなってきた。
そこのところに、無骨そうなライダーが来て、
さっさと裸になって湯船に浸かった。
「あ、チャンス」と思って、僕も湯船に急ぎ、
ようやく露天に入ることが出来た。
あとからもうひとりライダーが来て、3人で少し喋ったりした。

真ん中の湯船がいちばん熱かった。
飲んでみたが特に味はせず、単純温泉だろうと思った。

3湯目は、知床の麓にあるウトロ温泉。
すこし高台になって海を見晴らせる場所に温泉街がある。
僕の入った「夕陽台の湯」は男女別の共同浴場。
料金は500円。
露天から知床の海を眺望できるかと思ったが、
林の木々に邪魔されて、ほんの少ししか望めなかった。
内湯、露天とも気持ちのいいお湯で、露天の方が少し濁っていた。

知床から羅臼に抜ける国道334号を、日が落ちてから走った。
野生のシカが3匹、道路に出ていた。
知床では湯の滝へ向かうバスの中とか、岩尾別あたりとか、
頻繁にシカを見かけた。
ヒグマも相当の数、棲息しているらしい。

この日の宿泊は、「道の駅 知床・らうす」。
海沿いの道の駅で、
夜になってもウミネコの鳴く声が頻繁に聞こえて、賑やかだった。
明くる朝も彼らの声で目が覚めた。

ネットが使えなかったので、この日の更新はなし。
エアエッジのウィルコムさん、頑張ってください。

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2006年8月 7日 (月)

8/7 日本一周50日目(網走ちょい観光)

0807

☆今日の概要☆

・網走監獄
・網走刑務所
・網走湖畔温泉「網走観光ホテル」(通算362湯目)


★本日の走行キロ 65キロ

 
☆今日の詳細☆

ビジネス旅館みゆき、という所に泊まっていた。
全館、無線LANでネットが出来るということだったが、
僕のパソコン設定に問題があるようで、無線が使えなかった。
宿のご主人に頼んで、10メートルくらいあるケーブルを貸してもらい、
有線でネットを繋いだ。

無線LANは嫌い。
妙な設定が必要なことが多いし、
ネット繋ぐまでに1時間とか掛かったりする。
有線LANなんか、ケーブル繋ぐだけでネットが出来るんだから、
こっちの方が簡単だ。
これからは無線LANの宿は避けることにしよう。

さて、今日は午前中に網走監獄の見学。
 
Img_1695

移動牢屋に一列に寝ている蝋人形の囚人が、
妙にリアルで恐かった。
受刑者の過酷な強制労働の末に、
今の北海道の国道の基が出来上がっていることなど、
知られざる歴史を学んだ。

こちらが、現在でも使われている網走刑務所。
Img_1704

刑務所が観光地みたくなってるのは、
全国探しても、網走だけだろう。
刑務所玄関の向かいには観光客向けの売店まであって、
ホントに受刑者がここで生活しているのだろうかと思ってしまった。
受刑者の名誉とプライバシー保護のために、
受刑者をカメラ等で撮影するのは厳禁です、という案内板があった。

 
北海道に入ってからというもの、
観光地に来ると必ず遭遇するのが、
韓国だか中国だかの観光客だ。
何か、言葉を発しなければ、ホント日本人との違いが分からないな。
日本では韓流ブームとかあったけど、
あっちでも日本が流行ってるんだろうか。

 
コインランドリーの乾燥機を回している間、
時間がもったいないので、
車を5分走らせたところにある、網走湖畔温泉へ。
湯量不足を補うため、地下水を1割程度入れてます、
という表記の通り、
あまり濃い温泉ではないと感じたが、
木陰の向こうに網走湖が望める露天風呂があった。

 
寝不足で日記にも気合が入らない。
僕の仕事的に、網走はけっこう熱かった。
北見から網走に来る間の街も良かった。

 
さて、明日は羅臼。
また露天風呂を4つ5つと、はしごするつもり。
ちょっと駆け足にしないと、
ホントに北海道から出れなくなっちゃう。

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