2007年6月10日 (日)

6/9 日本一周267日目(市川大門町)

☆今日の概要☆

・甲州鰍沢温泉「かじかの湯」(通算573湯目)
・氷室神社
・妙蓮の滝
・赤石温泉(574湯目)

★本日の走行キロ 49キロ

☆今日のオススメ☆

・赤石温泉

☆今日の詳細☆

カランバさんに薦められて、十谷温泉「源氏荘」に行ってみた。
混浴の露天と、がま風呂が有名らしい。
カランバさんの家から車で30分ほどのところだった。

どうも山梨地域はauがだらしない。
そこそこ集落があるところでも、平気で圏外の表示が出たりする。
十谷温泉に向かう途中、鰍沢あたりがそうだった。

「源氏荘」に着いて、宿の人に声を掛けてみると、
「今日は危ないから露天の方は閉めちゃってるんですよ。
 内湯だけなら入れますが…」と言った。
何となく、「前歯の欠けた生瀬勝久」といった感じのおじさんだった。
がま風呂には入れるんですかと聞くと、そちらも露天風呂側にあってダメだという。
いずれの名物にも入れないようでは、出直した方が良いと思ってやめた。

十谷温泉を訪れる前、通りすがった「かじかの湯」という日帰り温泉に入った。
スタンダードな日帰り施設で、湯船からは塩素臭がして味気ないが、
源泉の出る蛇口があって、そこでお湯を飲むことが出来た。
35℃くらいの湯温だろうか。
少し苦味と塩味を感じた。

午後3時を過ぎてから、カランバさんに赤石温泉に連れてってもらった。
途中、氷室神社と、赤石温泉の奥にある妙蓮の滝にも行ってみた。

氷室神社は全く観光化されてない古社で、
くじけそうなくらい長く続く石段の先に鎮座していた。
こういう神社は何となく、厳粛というか、畏れ多い印象を受ける。
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妙蓮の滝は、温泉の裏手から10分ほど沢を登っていったところにある。
途中、工事現場の仮設足場みたいな鉄の階段を通るが、
段と段の間がスケスケで、そこから崖の下がすっかり見える。
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あれは恐くて引き返す人もいるかもしれない。

滝は15mくらいの落差か。
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ちゃんとした靴を履いてなかったのでやめたけれど、
試せば滝のすぐ近くまでいけるかもしれない。
かなり危ないとは思うけど。

赤石温泉では、内湯に入った。
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雨がだいぶ降っていたため、露天より内湯の方がいいだろうという話になった。
結果的に、内湯で大正解だった。
湯治場的な雰囲気を感じさせる岩風呂だった。
お湯は「酸性鉄-硫酸塩泉」という鉱泉で、茶褐色を呈していた。
さほど酸味は感じなかったのだが、PHは2,5くらいと比較的酸性が強かった。
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女性専用の時間が3タイプくらい設けてあり、
その他は恐らく混浴なのだと思う。

湯船に浸かりつつ、カランバさんと「つげ義春的な温泉」について、
あれこれと話していた。
要するに、鄙び過ぎるほど鄙びていて、今にも朽ちそうな感じの温泉について。

赤石もだいぶ鄙びてはいるが、
「つげ的」というには
ところどころに季節の花が飾られてあるなど、
女性的な感性が見られ、瀟洒に過ぎる気がした。
テレビドラマのロケも入ったくらいだし。

僕の経験では、つげ義春的な温泉は、
秋田の田沢湖以北や、南会津の方に多く点在していると思っている。
乳湯の黒湯温泉なんかは、つげさんが絵に描いたほとんどそのままに今も残っているし、
福島・磐梯山の横向温泉あたりには今にも朽ちそうな温泉があったりする。

赤石温泉は、客がフロントに入ってきた時の呼び鈴がやかましい。
しょっちゅう、大音量で「ピロピロピロリ~♪」と鳴って、
あれではせっかくの雰囲気が台無しのように思われた。

ここも「日本秘湯を守る会」の会員宿だけれど、
何となく思うことには、
「もはや本当に秘湯と呼べるのは、
 秘湯を守る会にも設定されないような、
 目立たず零落した鉱泉宿くらいしかないのではないか」ということだった。

「秘湯」と呼ばれる温泉ほど、今では有名になってしまってお客がたくさん来る。
でもそれってやっぱり違うような気がするのである。

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2007年6月 9日 (土)

6/8 日本一周266日目(松本市~市川大門町)

☆今日の概要☆

・大宮熱田神社
・ラーメン「凌駕」(松本市)
・数案公さんとビリヤード
・甲府へ移動
・カランバさん宅に宿泊
・居酒屋・進清軒(市川大門町)

★本日の走行キロ 126キロ

☆今日のオススメ☆

・大宮熱田神社
・ラーメン「凌駕IDEA」(味噌がうまい!)
・居酒屋・進清軒(馬刺し400円は熱い!)

☆今日の詳細☆

数案公さんに連れられて、大宮熱田神社に行った。
名前の通り、ご祭神に熱田大神がいらっしゃった。
ここも、透明で清冽な雨が降っているかのような清々しい神社。
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目を瞑って佇んでいるだけで、
気持ちの澱みが全てゼロに戻されるような感じがした。

数案公さんとビリヤードに行くことになり、
その前に「ラーメン凌駕IDEA」という店で腹ごしらえをした。
結構、行列が出来ているのを見掛けていて、気になっていたのだとか。
ジャズっぽい音楽の流れる、カフェのようなつくりで、
最近こんな感じのラーメン屋が全国で流行りだしている。
既存の雰囲気が好きな僕には、
どうにもラーメンとカフェ風はミスマッチに思えて仕方ないが・・・。

ラーメン自体はかなりうまかった。
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「特製味噌ラーメン」を頼んだのだが、
チャーシュー3枚に味玉が乗って、
味噌はかなりの本格派で、いつの間にかスープも全部飲み干していた。
味噌では久しぶりのヒット。
ここはかなりオススメしたい。

ビリヤードはネットカフェでプレイした。
3時間で800円だったかな。
数案公さんのご指導で、僕も多少上手くなってきたような気がする。
「ナインボール」より「エイトボール」の方が断然面白い。

その後、数案公さんとお別れし、
(「今度はもっとゆっくり来てください」と有難い言葉をいただいた☆彡)
高速に乗って甲府へ移動した。
長野は、連日の雷雨。
今日も山梨との県境あたりでは、
思わずアクセルを緩めてしまうほどの大雨が、
フロントガラスを叩きつけた。
いったい、この頃の天気はどうなっているのだろう。

カランバさん宅は、9ヶ月ぶりの訪問。
以前はいなかったキジトラの「ニャン」ちゃんが飼われていた。
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生後まだ1年経っていないけれど、もう十分大きい。
好奇心旺盛なところに、まだ幼さが垣間見れて、とてもかわいい猫だ。
結構人懐こくて、僕のところへも臆せず寄ってきた。

カランバさんに夕食をご馳走してもらった。
市川大門町の「居酒屋・進清軒」。
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もつ煮込み、馬刺し、テキライス(ビフテキライス?)と食べたが、
どれもこれもかなり上手かった。
馬刺しが400円って、破格の安さじゃなかろうか。
熊本で食べた時は、同じサイズで1000円超えてた気がする。
これだけ食べて、ほぼ満腹なのに、
カランバさんはニコニコしながら、
「はむちゃん、ラーメン食べれるよね?」と言って、
僕の分まで注文してしまった。
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すでに腹9割5分くらいだったが、
ズボンのベルトを緩めたりして、何とか完食した。
人間やれば出来るもんである。

ご自宅では、カランバさんの所属するバンド「THE e-ROX」のDVDを見たりした。
カランバさんはパーカッションの名手なのだ。
演奏しているのを見る度に、僕も何か楽器が弾けたらとうらやましくなる。

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6/7 日本一周265日目(上田市~松本市)

☆今日の概要☆

・田沢温泉共同浴場「有乳湯」(通算572湯目)
・そば処「ますだ屋」
・数案公さん宅にお世話になる

★本日の走行キロ 44キロ

☆今日のオススメ☆

・田沢温泉共同浴場「有乳湯」

☆今日の詳細☆

「道の駅・あおき」にて目覚めた朝。
起き出した後しばらく、溜め込んでいた日記の更新作業をしていたのだが、
どうにも眠気が抑えきれず、
昼まで掛かって、1日分すら書き上げることが出来なかった。

朝風呂は田沢温泉の共同浴場「有乳湯」(うちゆ)に入った。
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開湯は飛鳥時代と古い。
「有乳湯」とは珍しい名前だが、
お乳の出ない女性は27日、子供の出来ない女性は37日入ると、
効き目があるという伝説が残っていて、
話を聞けば「なるほど」の呼び名だった。

温泉は100%の源泉掛け流し。
加温加水循環消毒の一切が行われていない。
シャワーのお湯もすべて温泉という贅沢さ。
これでたったの200円である。
しかもお湯がこの上ないくらいに素晴らしかった。

無色透明でほのかに硫黄が香る単純硫黄泉。
湯温は39℃とやさしく、ツルツル感がある。
「有乳湯」の名の通り、どこか女性らしいやさしさを感じさせるお湯だった。

特筆すべきはその泡つきで、
こないだ入った白骨の「泡の湯」より、さらに泡が細かい。
湯船に浸かっていると、あっという間に微細な気泡が皮膚を包んだ。
泡の付いた腕を眺めると、
皮膚を縁取るようにうっすらと気泡の層が出来ていて、それが真っ白に見えた。
もしオーラが目に見えるなら、きっとあんな具合に見えるのではないかと思った。

あとから受付のおじさんに聞いたら、
「何でも日本でいちばん泡の細かい温泉らしいですよ」と語った。
うん、きっと僕もそうだと思う。
まだ570ヶ所しか入ってないけど。

同じ青木村の、「そば処 ますだ屋」で昼食。
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「くるみそば」というのが珍しく、注文してみた。
そばつゆの下に、ペースト状になったくるみが入っている。
ひと口食べて、「うまいっ!」と思ったけど、
何口も食べるうちに、その甘さが段々辛くなってきて、
普通のそばつゆだけで食べたいと思ってしまった。
普通の盛りそばを注文すれば良かったかな・・・。

今日は夕方から、松本の数案公さん宅にお邪魔した。
去年の10月に引き続く再訪だ。
あの時は、ご好意に甘えて、4日も5日もお世話になってしまった。
今回は、一晩だけお願いした。
「なぁんだ、また数日泊まっていくのかと思ってたのに」
と笑顔で言ってくださるのが、本当にうれしくありがたかった。

奥さんの美味しい手料理をご馳走になり、
息子さんとマリオカートや将棋をして遊んだ。
今は、わざわざ繋いでいただいたLANケーブルを使って、
こうして日記を書いている。

改めて先を眺めてみると、僕の旅もあと11日で終わりだ。
去年の6月19日に出発したから、
終わりもその日と決めているのである。
いつの間にかあと少し。
すっかり日常になってしまった旅が終わって、
今度はいったいどんな日常が僕を待っているんだろう。
それを考えるのは旅が終わってからでいいのだけど。

ともかくもあと11日。
最後まで僕らしい楽しみ方で、日本一周を終わらせたいと思う。

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6/6 日本一周264日目(豊田町~上田市)

☆今日の概要☆

・渋温泉「石乃湯」(通算570湯目)
・手打ちそば「羅臼庵」
・熊の湯温泉「熊の湯ホテル」(571湯目)
・ラーメン「こうや」(上田市)

★本日の走行キロ 190キロ

☆今日のオススメ☆

・熊の湯温泉「熊の湯ホテル」
・ラーメン「こうや」

☆今日の詳細☆

朝風呂は渋温泉「石の湯」に入った。
登録こそしていないものの、共同浴場の範疇に入るらしい。
外湯がことごとく宿泊者限定の渋温泉にあっては、
貴重な存在かもしれない。
料金は500円だった。

洞窟風呂のような風情で、ひょうたん型にふたつに区切られた内湯がひとつ。
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源泉の注がれている左の湯船は、熱過ぎて入れなかった。
右は41,2℃でちょうど良い感じ。
無色透明ながらしっかりとした硫黄臭があった。
泉質は「ナトリウム-カルシウム・塩化物硫酸塩泉」。
温まる良いお湯であった。

国道292号に戻り、志賀高原の方へ登っていくと、
「手打ちそば」の幟が立っていたので、そこでお昼にした。
「羅臼庵」というそば屋だった。
いわゆる十割そばというのか、繋ぎを使わない「羅臼庵そば」を注文した。
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少し硬い感じがあるが、そば独特の甘みと濃い目のつゆが良い具合で、
僕は満足して食べた。
値段が1100円もするのは、ちょっと高級だと思ったが。
あと少し背伸びすれば、天ざるを食べれるではないか。

この日の第2湯目は、志賀高原にある「熊の湯温泉」。
見た目にも鮮やかなエメラルドグリーンの温泉だ。
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フロントで入浴料を支払っている時すでに、硫黄が香っていた。
ひと口に硫黄泉といっても、白濁するものだけではないらしい。
詳しくは分からないが、硫化水素イオンという数値が高いと
このようにきれいなグリーンのお湯になるのだとか。

飲んでみると、口の中に硫黄の香りが立ち込め、
また、明らかに銀歯に悪影響がありそうな味がした。
アルミホイルを奥歯で噛んだ時に感じる、
どこか人を不安にさせる味というか・・・。

内湯は熱いが、露天はぬる目で長湯に適していた。

中野市から上田市まで、仕事をやりながら南下。
途中、激しい雷を伴った夕立が降った。
ああいう時、ケータイを使うのはやはりまずいのだろうか。
雷が鳴っても車内は安全だと聞いたことあるが、どうなんだろう。

夜は上田市の「こうや」というラーメン屋がうまいというので、そこで食べた。
珍しく「油そば」を注文してみた。
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味付けもチャーシューもかなりうまかった。
あれで太麺なら最高だったのだが…。
「油そば」であれほどの味なら、きっと他のメニューもうまいに違いないと察した。

昨日に引き続き、泊まる道の駅を探すのに一苦労。
「道と川の駅 上田」という場所が「道の駅 旅案内全国地図」に載っていたから、
さんざん探してみたのに、全然見つからない。
何度も同じ道を行き来して、恐らくそのあたりだろうと思しき場所に近づくのだが、
案内も何もない。
妙だと思って、巻末の道の駅情報を見ると、「オープン日未定」とあった。
これにはガックリ来た。
オープンしてない駅を載せるなよ…。

結局、上田の西、「あおき」という道の駅で泊まった。
きれいな道の駅だが、泊まっている車はほとんどいなかった。

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6/5 日本一周263日目(赤倉温泉~長野・豊田町)

☆今日の概要☆

・新潟赤倉温泉露天風呂「滝の湯」
・温泉ソムリエの遠間さんに会う
・高田城
・上越「大将」(とんこつラーメン)

★本日の走行キロ 245キロ

☆今日のオススメ☆

・赤倉温泉「滝の湯」
・赤倉温泉「遠間旅館」(温泉ソムリエ遠間さんの宿!)

☆今日の詳細☆

もう一昨日の話になってしまったが、
「温泉ソムリエ」の始祖、遠間さん(以下、温泉ソムリエさん)
にお会いしてきた。
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温泉ソムリエさんは、
新潟・妙高高原、赤倉温泉「遠間旅館」のご主人で、
かつ「温泉ソムリエ」の創始者として、
テレビラジオなどメディアへの出演も多数、
また講演や執筆活動などで多忙を極める方だ。

そういう方だから、お会いするのはきっと難しいだろう
と思っていたのだが、
たまたまお宿が休みだというタイミングの良さで、
2年ぶりの再会をさせていただくことが出来た。
今旅中、僕はどうもメチャクチャにツイている。

いやあ、楽しかったです。
あんなに濃い温泉話を展開したのは、
2月頭に旅芸人さんと会って以来じゃないかな。
温泉ソムリエさんも旅芸人さんも、
僕以上に温泉に詳しく、話を聞いてるととてもワクワクする。

お宿は休みでも、温泉ソムリエさんはこの日も
テレビの打ち合わせが入っていた。
僕も同席させて頂けることになり、
「へえ~テレビの打ち合わせってこんな風にやるのね」
と感心しながら聞いた。
ディレクターさんや温泉ソムリエさんから
アイディアがサクサク出て来るのを眺めていて、
才能とはこういうことを言うのだろうかと思った。

ディレクターさんから、
「はむれっとさんは、僕の友達の石神さんにそっくりですね」
と言われた。
どなたのことかと思ったら、
ラーメン界で超有名なあの石神さんだった。
初めて言われたけど、どうなんだろ、似てるのかな。
まぁ僕もラーメンばっか食ってるので、
それで顔が似てくるんだろうか(絶対違うw)。

テレビ局の方たちとお別れした後、
温泉ソムリエさんは、苗名滝とお蕎麦屋さんに連れてってくださった。
滝は例年の5分の1くらいの水量だという。
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それでも立派な滝だ。例年ならどれほどの迫力なんだろうか。

「たかさわ」というお蕎麦屋さんは「黒姫高原そば」を頂いた。
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なんと、お蕎麦+天ぷらをおごって頂いてしまった。
本来なら僕がすべて出さねばならぬところなのに…、
ホントにありがとうございます。

しかしこの辺は本当に蕎麦がうまい。
一昨日、戸隠でもおいしい蕎麦を堪能したが、やはり良かった。
大自然に洗われた水の清さが、おいしい理由だろうか。

お宿のお風呂もいただいてしまった。
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(曇らないレンズってないのかなぁ)

お休みなのにわざわざ僕のために、
温泉を落とさずにいて下さったとのことで、
そのお心配りに、ただただ恐縮、感謝だった。

温泉ソムリエさんの心持ちが
そのまま反映されているかのようなやさしいお湯だった。
内湯の中ほどに木板の湯仕切りがあり、
そこを境にして、熱い湯・ぬるい湯に分かれていた。
僕はぬるい湯の方にゆっくり入った。

温泉は当然、源泉掛け流し、
加温加水循環消毒一切無しの、純天然温泉。
マニアにはたまらない極上の温泉だ。

このお湯のやさしさ、有難さは何だろう、と考えた時、
「手料理」という言葉が浮かんだ。
そうだ、まるで心のこもった手料理を
味わっている感じに近いのだと思った。
そう思ったら、尚のことうれしくなった。
お湯自体の素晴らしさに人の想いが加わったのなら、
こんなに有難い温泉もない。
僕は本当に恵まれている…。
湯船の中で、ひとり合掌した。

温泉は無色透明で、白い湯の華が浮かんでいるのが新鮮な証拠。
硫酸塩泉と炭酸水素塩泉という2つの美肌泉質を併せ持ち、
「天然化粧水」の異名がある。
湯船の傍らに置かれた木炭には浄化効果、
マイナスイオン効果などがあるという。
お湯の中にも袋に入れられた木炭が沈んでおり、
こういうところにも細やかな配慮が感じられた。
窓には「温泉に入る際のアドバイス」が12項目掲示されていて、
ひとつひとつ読みながら入るのが楽しかった。

湯船から上がった後も、しばらくロビーでお話をさせていただいた。
つげ義春の話が出来たのが僕的にうれしかった。
(僕はつげ義春こそ、温泉紀行の第一等だと思っているのだ)

お別れの時も、温泉のようなやさしさを感じた。
僕が車を走らせて、しばらく先の曲がり角を折れる時、
温泉ソムリエさんはまだこちらに手を振っていてくださったのだ。

全てがうれしく、有難い時間だった。
あの後、ずーっと幸せな気持ちで一日を過ごしました。
温泉ソムリエさん、本当にありがとうございました。
またいつか、遊びに来ますね。

温泉ソムリエさんと会ったあと、高田城を少し眺めて、
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再び長野に戻った。

十日町の道の駅に泊まろうと思ったが、
何だかデパートの駐車場に停めるようで何となく居心地が悪く、
長野を南下しつつ他の道の駅を探したら、結局、
豊田町というところまで下りてしまった。
ひどい雷雨の夜で、車内でケータイを使うたび落雷の不安を感じた。

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6/4 日本一周262日目(高山市~新潟・新井市)

☆今日の概要☆

・高山ラーメン「板蔵」
・坂巻温泉(通算568湯目)
・戸隠神社
・戸隠神告げ温泉湯行館(569湯目)
 (館内の手打ちそば【安兵衛】で戸隠そばも)

★本日の走行キロ 243キロ

☆今日のオススメ☆

・坂巻温泉
・戸隠神社
・戸隠神告げ湯行館

☆今日の詳細☆

ホテルのチェックアウトを正午まで伸ばして、仕事をやった。
それでも半分くらいしか出来なかった。
まぁそれはそれで別に大丈夫なんだけど。

ホテルはいろいろ泊まり歩いたけど、
いちばん使い勝手が良いのは、アルファーワングループかな。
んだって、チェックアウトを正午まで延ばしてもたった10%(この日は490円)、
午後3時まででも30%でOKなのだから、
僕のように旅中、LAN回線を使いたい人にとってはありがたいホテルだ。
チェックイン後はルームキーも持ち歩き出来て、
いちいちフロントに立寄る必要がないし。

逆にいちばんいただけないのは、
「チェックアウトの延長は一切出来ません」っていうホテル。
新しいタイプのチェーンホテルに結構あるけど、
なんかそういう融通の利かなさは人間味を感じさせずコチコチした感じで、
僕はあまり好きでない。
あと、連泊してても午前10時~午後3時までは部屋を空けていただきます、
っていうとこもダメ。
そんなん、人にはそれぞれ事情があるんだから、
その程度の融通は利かせなさいよって思う。
4日も5日も部屋に閉じこもりきりで掃除もさせないってのは
問題だとは思うけど、
2,3日掃除しなくたって、何も部屋を汚さないから、別に。

余計なことを書いちゃったな。

そういうわけで、高山を午後になってから出発し、
国道158号線沿いの板蔵というお店でラーメンを食べた。
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かなり大規模なお土産屋さん+レストランみたいな施設で、
恐らくツアー客なんかはここにどんどん運び込まれるのだろう。
店と旅行会社で提携してるからなぁ。
味は普通。
高山ラーメンは数店食べ歩いたけど、やはり
つづみそば、桔梗屋あたりが僕は好きだ。
地元の人ならもっと隠れざる名店を知ってるのかもしれない。

国道158号線をひたすら東へ進み、
安房の長いトンネルを抜け、坂巻温泉というところに入った。
「日本秘湯を守る会」の会員である。
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トンネルとトンネルのちょうど合間に位置する温泉で、
入るにも出るにも、何となく事故の危険を感じてしまった。

入浴料は500円。
僕は露天風呂に入った。
露天は男女別で、男性側は道路から思いっきり見える。
無色透明のお湯はほのかな硫黄臭を漂わせながら、
湯口からどんどん掛け流されている。
平日の昼間ともなると、さすがにお客も僕ひとりで、
向こうに見える断崖絶壁を眺めながら、悠々と入った。

が、それも長くは続かなかった。
突如、クマバチが来襲したのだ。
直径3cmくらいのそいつは、湯船や僕の脱いだ服のあたりを
ブンブン飛び回っていた。

こんな風に自然の中の露天ではたまにハチが来たりするんだが、
いったい何の用事があるのか、僕にはさっぱり意味が分からない。
アブは人の血を吸いに来るとかで積極的に刺しに来るが、
ハチが来たって、蜜が取れる訳でもないんだから、仕方ないだろう。
なのに何故…。

こういう招かれざる客が来ると、
もう僕は気が気でない。
いちど山形の山奥の野湯で右目のあたりを刺され、
あくる日に顔の右半分が腫れるというひどい目にあったことがあるのだ。

何とかして退散せねばならない。
クマバチがお湯の流れのある一点に止まっている隙を突いて、
シャツやらズボンやらをこちらに持ってきた。
汗を拭くのも中途にして、とにかく着込んで露天を逃げた。

大自然は確かに良いのだけど、
ハチ、ヘビ、クマ、ヒルなど、恐いのもいるからなぁ。

松本まで出た後は、国道19号線を左へ折れ、
ひたすら長野方面に向かった。
戸隠に着いたのは、だいぶ薄暗くなった夜7時ちょっと前だった。

何はともあれ、まずは戸隠神社中社に参拝せねばならない。
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急ぎ足で鳥居をくぐり、本殿へ続く階段を登った。
登るごとに「ポクポク」という、木魚を打つような音が
林に鳴り響いて、奇異に思った。
まるでこの直下を水でも流れているのではないかと思った。

本殿へ上がろうとした瞬間、「ドンッ、ドンッ」と太鼓が鳴った。
これから神主さんによる祈祷が始まりそうな雰囲気だった。
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本殿内は撮影禁止。
神妙な顔で、二拝、二拍手、一拝とやっていると、
「高天原に神留り坐す 皇か親神漏岐 神漏美の命を以て 
 八百萬の神等を神集へ集へ賜ひ 神議り議り賜ひて…」と聞こえてきた。
一日の終わりを感謝する祝詞だろうか。 
パートナーのなごみが、仙台で毎朝唱えているから、
僕にも多少は馴染みのある響きだった。

どうやら、僕がその日の最後の参拝客だったようだ。
祝詞を上げ終わった神主さんは、
本殿の木戸をひとつひとつ閉めた。

戸隠様もまた、気持ちのいい神社で、
何となく歓迎してくださっているような気がした。
昨日の朝から、何故か喉が痛かったので、
出来るなら治してくださいとお願いした。

戸隠神告げ温泉「湯行館」に入った。
手打ちそば屋が施設に併設されていて、
ここのそばがまたうまかった。
さすがは戸隠である。
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温泉はさほど個性のあるものではないが、
話を聞くと、源泉以外一切加水していないのだという。
上がった後のツルツル感が心地良かった。
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晩は、上越の「道の駅・あらい」まで移動して車中泊した。

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2007年6月 1日 (金)

5/31 日本一周258日目(飯島町~松本市)

☆今日の概要☆

・昼神温泉「国民年金健康保養センターひるがみ」(通算564湯目)
・木曽・妙覚寺のマリア観音を見る
・御嶽山ロープウェーに乗る
・木曽駒天神温泉「清雲荘」(565湯目)
・奈良井宿をそぞろ歩く
・麺屋小泉

★本日の走行キロ 253キロ

☆今日のオススメ☆

・昼神温泉「国民年金健康保養センターひるがみ」
・木曽駒天神温泉「清雲荘」

☆今日の詳細☆

朝風呂は昼神温泉に入った。
ネットで調べると「十字屋可否なんとか」という珈琲店が、
源泉掛け流しの素晴らしい温泉を提供しているという情報が出ていて、
早速行ってみたんだけど、
「今はもうやめてしまったんですよ~」
と、いきなり出鼻を挫かれてしまった。
仕方なしにすぐ近くにある「国民年金健康保養センターひるがみ」に行った。

こんなに立派な施設がどうして国民年金のお金で建つのか、
政治に疎い僕には意味が分からないんだが、
それはともかく、ここは500円で入ることが出来た。

予想外に良い湯だった。
PH9,6とアルカリのかなり強い単純硫黄泉は、
脱衣所にいてもほのかに硫黄の香りがした。
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無色透明で、一見ありきたりなお湯に見えながら、
ことのほかツルツル感が強かった。
温泉は循環、消毒などやっているようだけれど、
赤い字で「源泉」と書かれた湯口から湧き出すお湯は、
さらにツルツル感が強い感じがして、
僕はその湯口のすぐそばで湯浴みを楽しんだ。

露天やハーブ湯もあるが、ほとんど目もくれず、
内湯だけを堪能して出た。

今日は木曽路を進んだ。
当初は妻籠・馬籠の宿場町を見る予定だったのだが、
一昨年のGWに訪れたし、
一旦訪れた場所を日にちが経ってないうちに再度訪れる退屈さは、
2月の白川郷合掌造りの再訪で嫌というほど体験したので、
今回はスルーすることにした。
その代わり、まだ見てない宿場町を時間があったら見てみようと思っていた。

国道19号がすなわち、木曽路ということになっている。
飯田市から国道256号を通り、昼神温泉を抜け、19号に合流する。
合流する少し手前から、みるみる雲行きが怪しくなり、
一気に雨が降り出した。

雨天の中、木曽路を北上する。
長野の風景というのは大抵、広々とした盆地の向こうに
高い山々が連なっているという、
見た目にも開放感のあるものだが、
木曽路に限ってはそうではない(極端な言い方だが)。
この道は、山あいをすり抜けるように通っていて、
ところどころ宿場や集落が見えても、
その眺望は窮屈さを感じさせる。
それがかえって長野の中では印象を深くさせている。

妙覚寺という寺にマリア観音があるというので寄ってみた。
マリア観音というのは隠れキリシタンが
おおっぴらにはマリア様を拝めないので、
観音様と折衷させて信仰の対象にしたものである(…多分w)。
写真に収めてくるのを忘れたけど、
千手観音のような姿をして、
左手に明らかに十字架を持った観音様だった。

不意に御嶽山に気が向いた。
この山は、ウチのじいちゃんが生前、
信仰心の高まりの果てに登った山である。
白装束着て、錫杖を携えた姿を写真で見たことがある。

御嶽山は相当の霊山のようだ。
ロープウエー乗り場にたどり着くまでに、
数多の物々しい墓石群や寺社を通り過ぎた。

ロープウエーは往復2400円も取られた。
山頂まで登山するわけでもなく、
単に、上の降り口にある神社に参拝することが唯一の目的だった僕には、
ちょっとひるむ額だった。
「そこまでして参拝せんでも」という当たり前の思いと、
「でもせっかくここまで来たんだし」というそれもまた当たり前の思いとが交錯した。

やめようと決めて車を走らせ、でも何か後ろ髪引かれる思いがして一旦戻り、
「いやいや、でも明らかに金もったいないじゃん」と思い直して山を下りようとするも、
結局、ロープウエーに乗ってしまった自分がいた。
これはまるで、九州の幣立神宮の時の逆のような感じだった。
今度はまるで磁石みたいに引きつけられてしまった感じだった。

だからといって何も特別なことはなく、普通に参拝して終わった。
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標高2160mの高地はあいにくの曇天で、
眺望もほとんど効かなかった。
天候が優れないせいで、気温も10℃を下回り、
合掌した両の手がひどく寒かった。

冷えた体を温めに、「木曽駒天神温泉」に行った。
茶褐色の冷鉱泉は引用するとピリピリと炭酸味を感じた。
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泉質は「ナトリウム・カルシウム-炭酸水素塩・塩化物冷鉱泉」で、
内湯は冷え切った体に優しく深く沁みこんで来る素晴らしいお湯だった。
僕はいっぺんでこの温泉が大好きになった。
体が冷えた時にはやはり塩類泉に限る。

露天はボタンを押すとふたが開閉する仕組みで、
明らかに湯船よりふたの方にお金が掛かっていると見た。
妙なところでハイテクが駆使されていて印象に残った。

木曽路は宿場町の多いみちである。
そのうちのひとつ、奈良井宿を訪れてみた。
時刻はすでに午後6時を回り、土産物屋はことごとく閉まっていた。
旅人は僕ひとりだった。
誰ひとり観光客のいなくなった宿場町は、
黒いツバメが何羽も我が物顔で飛び回っていた。
すっかり殺風景になった奈良井宿を眺め、
観光客をもてなし終わった後、
宿場の風景はこんな風に日常に戻るのかと感慨深く眺めた。
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人々の日常に触れることが旅だとすれば、
僕は今この瞬間、まさに旅をしているのだと思った。
雨に濡れた路面を一歩一歩踏みしめながら、
僕は濃密な旅の時間を味わっていた。

夜は塩尻あたりの国道19号線沿い、
麺屋小泉とかいうお店で、「特製黒ラーメン」というのを食べた。
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出てきたままでは何となく物足りなかったが、
ニンニクとか白ゴマとか辛味噌とか入れているうちに、
いい感じの味になった。

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2007年5月31日 (木)

5/30 日本一周257日目(駒ヶ根~飯島町)

☆今日の概要☆

・なし

★本日の走行キロ 62キロ

夕方まで、「きりんの家」にいた。
朝起きると、どんちゃんが部屋に入ってきて、
「じゃあヒーリングと整体をやろうか」というので、お願いした。

どんちゃんが観るところによれば、
僕は内臓は頑健なのだが、膝、足首が相当悪いらしい。
それから首も少しいけないということで、
そのあたりを中心にやってもらったのだが…、
これが痛い、痛い。
かなりくじけそうになった。

整体を受けた後はお昼ご飯まで、
仰向けの姿勢で動かずに寝ててと言われたんだが、
敷布団が薄いせいで背中が痛く、
どうにも我慢が出来ないので、何度も寝返りを打っては耐えた。

お昼を食べた後も、横になって安静。
どうもこのスペースでは、
食事以外はほとんど寝ているらしい。
あんなに昼寝をしたのは久しぶりである。

夕方、にわか雨のやむ頃になって、
「きりんの家」を出た。

今日は温泉に入ってはダメだと言われた。
温泉に入ると、せっかく施術したものが全部元に戻ってしまうらしい。
出来れば3日はお風呂に入らないで、
3日目の朝にシャワー程度などと言われたが、
今晩入らないだけで、もう無理。
髪の毛も洗いたいし、体が気持ち悪くてしょうがない。
明日の朝には温泉入らせてもらいます。

明日は木曾の方へ車を走らせ、
妻籠・馬籠あたりの宿場町を少し眺め、
気が向けば御嶽山へも行ってみるつもり。
もちろん、登りはしないけどね。

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5/29 日本一周256日目(飯田市~駒ヶ根)

☆今日の概要☆

・殿岡温泉「湯~眠」(通算563湯目)
・川本喜八郎人形美術館
・「きりんの家」に宿泊

★本日の走行キロ 77キロ

☆今日のオススメ☆

・殿岡温泉「湯~眠」
・川本喜八郎人形美術館

☆今日の概要☆

長野県の南部は、温泉がかなり点在していながらも、
温泉本を見るに、なかなか源泉掛け流しは少ないように思われた。
そんな中から24時間いつでも営業している
殿岡温泉「湯~眠」という日帰り温泉を選んで入った。

ほとんど期待していなかったのだが、
僕の場合、期待していないと良泉に恵まれるのか、
「湯~眠」も素晴らしい泉質だった。

PH10とアルカリ性の強い単純温泉は、
無色透明ながら、手を入れた瞬間にツルツル感が分かるほど素晴らしい。
湯船の脇に源泉の貯め桶があり、お湯をよく見ると、
細かな白い湯の華が踊っていた。
源泉はあれは30℃くらいだろうか。

大浴場は熱い湯とぬるい湯に分かれており、
どうも伊豆下田の河内温泉・金谷旅館の千人風呂に入って以来、
僕は温泉の趣向が変わってしまったようだ。
ぬるい温泉の方が気持ちよく感じられるようになってきた。
もちろん、熱い湯あってこそのぬる湯なのだけど。

露天もちょうどいい具合にぬるい湯で、
ボンヤリしながら入っているうち、いつの間にか眠ってしまい、
気が付いたら30分以上、露天風呂に身を委ねていた。
手も足もすっかりふやけてしまった。

施設を出る時、飯田市の観光パンフレットが何種類も置かれてあるコーナーを
見るともなく見ていたら、
突如、諸葛亮孔明の姿が目に飛び込んできた。
昔NHKで放映してた人形劇三国志の孔明である。
「おぉっ!」とにわかに盛り上がり、
すぐさまパンフレットを手に取ると、
何と、ここから程近いところに人形美術館があるというではないか。
人形作成を担当した川本喜八郎氏の美術館だという。
なごみの家で、人形劇三国志を全話見た僕としては、
ここは行かなければならないスポットである。
こんな場所があるなんて、全く知らなかった。

美術館の人に聞いたら、僕が知らないのも当たり前だった。
オープンしたのが今年の3月末だったのだという。
こないだ2月末に浜松に来た折には、まだオープンしてなかったのだ。
しかし、なんという縁であろう。
「湯~眠」で偶然、孔明に出合わなければ、
僕はあっさり美術館を見逃して通り過ぎるところだった。

美術館はもう素晴らしいの一言。
あの人形劇を見たことのある人なら、
もう萌え萌えな時間を堪能できること間違いなし。
三国志で言えば、
張角を初めとする黄巾の乱から始まって、
董卓、呂布、貂蝉(つづり自信ない)、
そうして、曹操、劉備、孫権の各陣営と、
全部で数十体のそうそうたる面々が並ぶ並ぶ。
赤兎馬に乗った関羽、蛇矛を持った張飛、
白い軍扇を持った孔明、どれもこれも実に素晴らしい。
あ、もちろん、紳々に竜々もいた。
ここはとにかく、三国志ファンなら絶対訪れるべきスポットだ。
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グッズ売り場では、さらに僕の心をビンビンにくすぐるものが。
なんと諸葛亮孔明の、あの白い扇が売っているではないか!
高校の頃に「武安国」という名の友人に薦められて三国志を知るようになって以来、
孔明の扇がどこかで手に入らないかと、密かに思い続けてきた。
まさかこんなところにチャンスが転がっているとは!
値段は2900円だったが、迷わず購入した。
こういう子供心をくすぐられるものは、迷わず買った方が良い。
どうせ2900円なんざ、牛丼を10杯も食べれば消えちゃうお金なのだ。
右手に白い扇を抱えて、少し振ってみたりしながら、
ご満悦で車に乗り込んだ。
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これで一生遊べるだろうなぁ。

余談だが、こんな感じで、僕が欲しい物のひとつに、
座頭市でたけしが使ってた朱塗りの仕込み杖や、
西遊記で堺正章が振り回してた如意棒などがある。
はむれっとは結構、武器マニアなのだ。

夜は、「きりんの家」というヒーリングルームに宿泊。
どんちゃんという、不思議な力を持ったおじさんが中心になって
活動しているスペースだ。

僕もヒーリングを受けたり、
他のお客さんのヒーリングを、言われるままに手伝ったりした。

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2006年10月 6日 (金)

10/5 日本一周91日目(白馬~宇奈月)

105 ☆今日の概要☆

・小谷温泉「山田旅館」(通算413湯目)
・蓮華温泉(414湯目)

★本日の走行キロ 190キロ

☆今日のイチオシ☆

・小谷温泉「山田旅館」
・蓮華温泉

☆今日の詳細☆

快心の温泉に2湯、入った。
小谷温泉と蓮華温泉。
どちらも素晴らしい温泉だった。

先に入湯したのは小谷温泉。
泊まっていた道の駅・白馬から車で30分も掛からなかった。
「山田旅館」の湯船に入った。
この旅館は、先日カランバさん宅で見た旅番組に出ていた。
武田鉄矢が昔泊まって良かったから再訪した、とかいう内容だった。

「山田旅館」は湯治場の風情。
建物は大正か昭和初期くらいに建てられたのではないか。
(今調べてみたら、本館は江戸時代末期の建築だという)
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いい感じに鄙びていて、郷愁を誘う外観だ。
立ち寄りの料金は500円。
さっそく湯船に向かった。

館内も温泉風情満点の雰囲気。
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古くはあれども、掃除が行き届いており、
清潔な印象を受けた。

湯船は僕が確認した限りでは男女別の内湯がひとつのみ。
お湯の素晴らしさに目を瞠った。
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湯船からふんだんに溢れている温泉は、
「ナトリウム-炭酸水素塩泉」という美肌の湯で、
わずかに白茶色に濁っており、湯温は42℃とちょうど良い。
飲んでみると淡い炭酸とほのかな鉄の味がした。
飲用もOKでコップが置かれていた。

高さ約2メートルのところにある湯口付近がすごいことになっている。
温泉成分が凝固してタワーのようになっているのだ。
そこから、打たせ湯のような感じで、
湯船にドドドっと力強く温泉が注ぎ込んでいる。

普段、泉質軽視の姿勢で温泉を巡っているが、
それでも、こういう力強い温泉に立ち寄ると、
「やっぱりいいなぁ」と思ってしまう。
有難くて思わず手を合わせた。

次に行った蓮華温泉も素晴らしかった。
国道148号から山道に入り、
どこまでもどこまでも高く山を登っていくと、
「まだ着かないのか…」と挫け始めた頃に到着する。
Img_2065 Img_2068

蓮華温泉のあたりは、すでに紅葉が始まっていて、
向こうに見える山はところどころ赤や黄に染まっていた。
紅葉の山は、モコモコしてるように見えて、なんかかわいい。
Img_2066

蓮華温泉は、露天風呂が有名で、
何年も前からガイド本で眺めては、憧れていた。
料金は500円。
温泉ロッジの内湯も入るなら800円になる。

僕は知らなかったのだが、
蓮華温泉には露天風呂が4つもあった。
「三国一の湯、仙気の湯、薬師の湯、黄金の湯」の4つで、
それらは全て、ちょっと山を登った場所に
少しずつ離れて点在していた。

案内板に従って、山の小道を登った。
Img_2072 
情けないことにスタートして1,2分でゼエゼエ言い出した。
慢性的な運動不足に加え、
恐らく標高の高さから酸素が薄いせいもあったと思う。
本気でへこたれそうになりながら、頑張って登った。

10分くらいで、最初の露天、「三国一の湯」にたどり着いた。
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人がひとり、膝を抱えて入れるくらいの小さな湯船。
家のお風呂より小さい。
僕は入る気がしなかった。
無色透明のお湯は、飲んでみると強烈な酸っぱさで、
思わず吐き出してしまった。
泉質は素晴らしいものがあると思ったが、
狭いし、湯温もぬるいので遠慮した。

そこからさらに5分ほど登ると、次第に視界が開けてきた。
そして、あちらこちらで湯煙の立ち昇る、地獄谷のような場所にたどり着いた。
どうやらここが蓮華温泉の源泉らしい。
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源泉のすぐ近くに「仙気の湯」があった。
脱衣所も何もない、当然混浴の湯船。
Img_2074
周りは360度の大自然。
こういう風景は、以前も眺めたことがある。
5,6年前に、友人の南半球と行った、
宮城蔵王の「かもしか温泉」だ。
あそこの雰囲気に似ていた。

「仙気の湯」からさらに100メートル上がったところに、
「薬師の湯」があるという看板が立っていたので、
先にそちらを入ることにした。

薬師の湯は、石を組んだだけのシンプルな湯船。
大人ふたりも入れば満員だ。
お湯は薄緑で、透明だった。
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付近には誰もおらず、
大自然の中に僕だけ、という状態だった。
こんな瞬間はなかなかない。
誰もいないのをいいことに、
全裸になって立ち上がり、翼のように両腕を広げて深呼吸したり、
手の平を合わせて天に伸ばし、
空に伸びた針のような体勢を取って、目を瞑ったりした。
僕なりに大自然のエネルギーを感じようとしたのである。

湯船にお湯が注ぐ音と、
少し離れた場所で、温泉の噴き出す音以外には何の音もなかった。
人工音の全くない世界。
そこには僕ひとり。
幸せなような心細いような、そんな心地だった。

全裸でひとしきり動いた後、
冷えたので湯船に入った。
40度くらいの適温。
やはりお湯は酸っぱい。
かなり強いお湯だと思った。
あと2つはしごするので、
長湯はやめておいた。

道を下って「仙気の湯」へ。
こちらが、よく温泉本に掲載されているお風呂だ。
やはり薄緑に濁っていた。
薬師の湯を少し薄めたような味がした。
湯温はこちらの方が高めで、42度くらい。
噴気孔から立ち昇る噴煙を眺めながらの入湯。
振り返れば紅葉を始めた山々。
素晴らしい景観だ。

最後の「黄金の湯」は
「仙気の湯」から5分ほど下ったところにあった。
登ってきた道とは反対の、左手の方に進んでいくとある。
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そこでおじさん2人とすれ違った。
すれ違いざまに挨拶を交わし、少し話をした。
僕が湯船に入ろうとすると、
「写真撮ってやろうか」とおじさんが言ってくれた。
シャッターの切り方を教えて、何枚か写していただいた。
ピントが俺に合ってないけど、それなりにいい写真だった。
Img_2089

おじさんたちは徳島から来たのだという。
「混浴だけど、やっぱり女はいないかね?」とおじさんが言った。
「そうですねぇ、残念ながら」と話を合わせた。

「四国はもう行ったんかい?」
「いや、まだです。恐らく冬あたりになるんじゃないかと…」
僕の旅はここに来て、全く計画性がなくなった。

「四国に行くなら、いいところを教えたるわ。
 美人しかいない村があるんや。美人村ってな。
 徳島にあるんやけどな。
 そこに行くと道路にも看板が出てんねん。
 美人ばっか見て事故起こさんように、みたいなのがな」

へえ~そんな村があるのか。
中国だかにそんな村があるのはテレビで見て知っていたが、
まさか日本にもそんな地域があるとは。
教えてもらった村の名前はとりあえず、
僕が真偽を確かめるまでは伏せておこう。

しかし、旅ってロールプレイングゲームみたいだとつくづく思う。
誰かと出会って、何か情報をもらい、
その土地に行くことになる。
ドラクエとそっくりだ。

「黄金の湯」に話を戻すと、
こちらは木風呂で、無色透明。
飲んでみた感じ、炭酸味と薄く鉄の味を感じた。
湯温は40度ほど。
蓮華の4つの露天の中で、いちばんソフトなお湯だ。

小谷、蓮華とはしご湯した後は、
一気に富山まで走った。
走行キロは200キロ弱を記録し、
約ひと月ぶりで日本海に帰ってきた。
これで、群馬、埼玉、山梨、長野と続いた、内陸周遊の旅は終了。
今後はひたすら日本海側を西へ進んでいく…予定。
日本一周も明日からは北陸編となる。

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