2006年12月12日 (火)

12/3 日本一周150日目(出雲市~益田市)

123☆今日の概要☆

・玉造温泉(通算459湯目)
・須佐神社
・温泉津温泉(460湯目)
・やすまさ寿司(島根県・益田市)




★本日の走行キロ 246キロ




☆今日のオススメ☆

・温泉津温泉
・やすまさ寿司




☆今日の詳細☆

今晩チェックインしたホテル。
「益田グリーンホテルモーリス」というのだけど、
小さな街に不似合いなほどの豪華ホテル。

鄙びた駅前にあるが、明らかに相応しくない。
大都市の駅に併設されているような感じのホテルだ。
ここがツインでひとり4000円ちょっと。
部屋は見晴らしも良く、オシャレな感じで、
大浴場まで付いていた。

また、朝食は500円で和洋バイキング。
この安価であの品揃えなら、大満足だろう。
他のホテルなら800円とか1000円は取りそうな朝食だ。

こんな場所で、こんな値段で、
どうしてやって行けるのだろうと思うほどのホテルだ。
楽天トラベルで、これまでに泊まったお客さんが
総じて5つ星を献上していたが、確かに分かる。
僕の中でも100点満点のホテルだ。
札幌のホテルレオパレスに並ぶ100点満点だ。



この日は、昨晩入り逃した「玉造温泉」からスタート。
「湯亭こんや」という旅館に入った。
ひとり1000円の入湯料。
タイルの内湯とこじんまりとした露天があり、
お湯は無色透明の単純温泉。
ほのかに温泉の香りがして、滑らかないいお湯だった。
さすが歴史の古い温泉は、良い湯が多い。


なごみのリクエストで、須佐神社に行った。
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かなりマイナーな場所にあるのに、
けっこう人が多かった。
何でも、スピリチュアル界では今熱いスポットらしい。

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確かに清々しい神社で、
僕も、心地よいエネルギーを感じた。


宿泊地の益田に向かうべく、国道9号線を西へ。
途中で、温泉津温泉に立寄った。
何でも近々、世界遺産に指定される予定の温泉地らしい。


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温泉街を入っていった感じ、
たしかに鄙びて味はあるけれども、
世界遺産に登録するほどのことがあるだろうかと
疑問に思っていたら、
その疑問はすぐに氷解した。
世界遺産に指定されるのは、石見銀山とその周辺地域で、
メインは石見銀山なのだそう。
石見から採掘された銀は、大航海時代、
全世界で幅広く流通したという。
そういう世界的な価値が高く、
世界遺産に指定されるに至っている訳で、
温泉街のみが登録されるわけではないようだ。

この世界遺産に登録されるという話、
温泉街では複雑な感情を抱く人が少なくないらしい。
というのも、世界遺産に登録されてしまうと、
改築などするのに、恐ろしく面倒な手続きを踏まねばならないらしいのである。

温泉街をそぞろに歩きがてら、
旅館併設のカフェでお茶をした。
少し休んで、共同浴場の「元湯泉薬湯」に入った。
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すぐ向かいの「薬師湯」が、
温泉通(?)が選んだ5つ星の泉質ということだったが、
温泉本を見ると、「元湯泉薬湯」の方が湯船に趣のあるので、
そちらを選んだ。
このあたり、僕はやはり泉質重視というよりは
風情重視である。

狭い浴室に10人からのおじさんがいた。
3つに分れた湯船は、左から、座り湯、ぬるい湯、熱い湯。
お湯は透明だが茶色を呈していて、
良い温泉なのがすぐに分かる。
共同浴場らしく、ぬるい湯と言ってもだいぶ熱く、
また熱い湯の方は、足が火傷をしそうなほどに熱かった。
45℃以上あったのではないか。
僕の中では、那須の鹿の湯と同じくらい熱かった。


温泉津では僕よりなごみの方がいい光景を見たようだ。
地元のおばさんたちが4人も5人も、
それぞれに背中の流し合いっこをしたり、
なごみにも気さくにいろいろと話しかけてきたりして、
思い出深い入湯になったと満足げに話していた。
そういう光景こそ、共同浴場ならではの醍醐味なのだ。
その意味では、僕も「人間」を味わうために、
温泉へ通っているのかもしれない。



温泉津のあとは、さらに西へ向かい、
冒頭に書いたホテルにチェックイン。

すぐ目の前にある「やすまさ寿司」という回転寿司で食べた。
「やすまさ」、良い響きである。
同級に、そういう名前がいたのだ。
僕は彼が好きであった。
運動が抜群に出来て、優しい男だった。
中1の冬、それまで友人だった奴らから
僕が不当ないじめを受けていた時期、
「俺はいじめないよ」と言ってくれた彼の言葉を
今でも覚えている。

給食をもらっている時の話である。
隣に並んだ彼から、
「お前、いじめられてるの?」と訊ねられ、
屈辱に言葉を出しかねていると、
「俺はいじめないよ」と真剣なまなざしで言ったのだ。
僕はうれしくて涙が出そうになった。
あの時のことを、僕は一生忘れない。



話が完全に飛んでしまった。
寿司屋の話であった。


「やすまさ」という名前だから、
というのは関係ないはずだが、
うまい寿司屋だった。
海が近いからというのもあるのだろう。
魚にはうるさいなごみもおいしいおいしいといって、
大満足して食べた。
僕が一番お気に入りだったのは、
札幌であみゆかさんにご馳走してもらって以来、
すっかり味を占めた「炙りサーモン」である。
これが最強にうまかった。
まるでカルビ焼肉を食べているかのような力強い味わいで、
そればかり3皿も食べてしまった。
ふたりでしこたま食べて、3000円という安心価格。
思いがけず良い夕食にありつけて、大満足であった。

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12/2 日本一周149日目(松江~出雲)

122 ☆今日の概要☆

・須我神社
・熊野大社
・黄泉比良坂
・松江城
・皆生温泉「OU」(通算458湯目)

★本日の走行キロ 208キロ

☆今日のオススメ☆

・松江城

☆今日の詳細☆

なごみがいくつか神社を見たいというので、
須我神社、熊野大社と巡った。
出雲は妙な天気で、大雨、雷、突風が吹いたかと思えば、
少し晴れてみたり、
そうかと思えば今度は小さな雹がパラパラ降ってきたりもして、
さすがは八百万の神が集まってるだけのことはあるなと思った。
天候から考えるに、神迎えというのもあながち嘘ではないかもしれない。

なごみは須我神社で「神祓詞」を買って、
いろんな神社に参拝するたびにその祝詞をあげていた。
スラスラ突っかからずに言えるので、
「やっぱり私は前世で神に仕える仕事をしていたのかも」などと言っていた。
Img_3333_1 Img_3335 ←熊野大社。出雲同様、注連縄がすごい。

黄泉比良坂という場所にも行ってみた。
何でもここは、イザナギが地獄とこの世の間に巨石でフタをした場所らしい。
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フタをするに至った経緯については紆余曲折があるが、
話が長くなるので割愛。
古事記とか読むと、そのあたりの伝説の記載があるらしい。
何となくあまり気分の良い場所ではなかった。

不思議なことに出雲から離れれば離れるほど、天候が回復し
ちょうど良い具合に、松江城に着いたあたりでは雨がすっかり止んでいた。

小さい頃からずっと来てみたかったお城の一つである。
5層6階の天守閣は山陰唯一の現存天守で
漆黒の外観が美しく、実に堂々と聳えている。
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この城は戦国大名の堀尾吉晴が建築したものだ。
天守閣の規模としては、姫路に次ぐ大きさだという。

ひと目見て、このお城に惚れてしまった。
どっしりとしていて、飾り気が無く無骨で、
それでいて美しい。
5層6階と規模が大きいのもまた良い。
同じ漆黒では、国宝の松本城があるけれども、
お城の形としては僕は松江城の方が好みだ。
なぜ、このお城が国宝ではなく重要文化財に留まっているのか、
その意味が分からない。
明らかに国宝ではないか。

城内は無駄に明るくせず、良い具合に暗さが保たれていた。
黒光りする床板やゴツゴツとした木柱が歴史を感じさせた。
数多くの甲冑、兜、刀や薙刀が展示されており、
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後藤又兵衛のものと伝わる具足や真田幸村所用の軍扇などもあった。

このお城から離れる時、何だか妙に名残惜しく、
城門を出る前に一旦足を止めて、もういちど天守を振り仰いだ。
出来れば一日中、ここに佇んで、
お城と対話をしてみたかった。
昔、ここに居たことがあったのかな。

この日の温泉はちょっと選択をミスってしまった。
松江しんじ湖温泉に行くか、
皆生温泉に行くかで迷い、皆生温泉に行った。
有名どころを入り逃したくなかったのだ。
でも、これが失敗だった。
温泉本に掲載の宿に行ったのに、潰れて営業してなかったのだ。
まさかこんな誤算があるとは・・。
今年発行の本だろ…orz

仕方なしに日帰り温泉の「OU」というところに行った。
皆生温泉は濃度の高い温泉のようで、
循環はしていても温泉の名残は残っていて、
それなりには良かったけれども、
やはりもう塩素臭を嗅ぐのはテンションが下がる。

皆生は歓楽温泉街のようで、
アヤしげなお店が林立する一角があった。
彼女と一緒に車に乗っているのに、
店の駐車場に誘導しようとするおっさんがいたりした。

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12/1 日本一周148日目(出雲市)

121_1 ☆今日の概要☆

・楯縫温泉「割烹温泉ゆらり」(通算457湯目)
・出雲そば「八雲」
・出雲大社(神在月)

★本日の走行キロ  確認し忘れです。

☆今日のオススメ☆

・楯縫温泉「割烹温泉ゆらり」
・出雲大社の神在月

☆今日の詳細☆

朝8時まで、ゆっくり8時間眠った。
女将さんがしじみ汁を運んできてくれて、
朝食はないと聞いていたので、
そのサービスがうれしかった。

旅館と提携している温泉に行ってみた。
楯縫温泉「割烹温泉 ゆらり」である。
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サービスで300円で入湯できた。
ちなみに、「楯縫」というのは源泉名で、
通常、看板に出ているのは「割烹温泉ゆらり」のみである。

良い温泉だった。
いわゆる日帰り温泉施設なのにも関わらず、
温泉は天然100%で、加温も加水も循環も消毒もしていない。
無色透明のアルカリ性単純温泉で、
湯口から湧き出る熱い湯を飲んでみると、
ほのかに硫黄の香りがした。

内湯、露天とも広々しているにも関わらず、
どちらも湯口から出る温泉はしっかりとしていた。

昨日の湯の川といい、今日のゆらりといい、
出雲地方には良質の温泉が多いようである。
今度訪れる玉造温泉なども楽しみになってきた。

お昼は、出雲大社大駐車場すぐそばの「八雲」で食べた。
彼女は三色割子そばを食べ、僕はたぬきそばを食べた。
そばつゆが特徴的だった。
妙にとろみがあるのだ。
あれは山芋かなめこでもダシに使っているのではないか。
普通のそばとあまりにつゆが違うので、
はじめはちょっと抵抗があったが、
食べていくうちにクセになった。
あれはあれでなかなかうまい。
また黒っぽい細切りそばに、いい具合につゆが絡むもんである。
大盛設定があるのかどうか知らんけど、大盛にしても良さそうだった。

さて、昨日の晩に引き続き、出雲大社。
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打って変わって人は多くなかった。
みんな、昨晩のイベントで満足しちゃったのかな。

正面の鳥居をくぐって砂利道を抜け、拝殿に行った。
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出雲の参拝の仕方は、ニ拝、四拍手、一拝だ。
このやり方は非常に珍しい。
普通は二拝、二拍手、一拝だ。

天照系の神社と出雲地方の神社でやり方が違うのだろうか。
もしかしたらこの両者は別系の神様なのかもしれない。
詳しくは知らないが、国譲りの伝説などもあるらしいし、
その辺で参拝の仕方が変わってきているのではないか。

また、出雲には天皇家の御紋、十六菊型紋がどこにもなかった。
僕がこれまで訪れた神社仏閣には大抵あの御紋があったのに。
このあたりも何か深い意味がありそうだ。

いろいろ考えつつ参拝していると、
ツアーの団体客が入ってきた。
よく見るとJOYヒーリングの団体だった。
中西研二さんは珍しくスーツ姿で、
正式参拝に並々ならぬ気合が入っているのがすぐに分かった。
近寄って声を掛けると、うれしそうな顔をして、
いつものようにハグをしてくれた。

正式参拝する中西さんたちとは別に、
僕らは末社十九社にお参りしたり、
(末社十九社は神在月の時だけ、
 お社がそれぞれ開け放されているのだ)
大黒様の木像が沢山展示されている宝物館を見たりした。
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俺は大黒様、のんきだから好き。
緩んだ感じだし楽しげで良い。

拝殿、十九社、本殿とゆっくりお参りした。
拝殿脇にある社務所でおみくじを引いてみた。
大吉とかは書いておらず、「第八番」と書かれていた。
内容は散々だった。
「思い通りにならず失望すること多々あり…云々」などと書かれていて、
全部に目を通す前にさっさと木に括り付けてやった。
そして、悶々として機嫌が悪くなった。
落ち込んでいる自分に気がついて、ちょっと可笑しくなった。
さっきまでは良い気分で参拝していたのに、
たった50円のおみくじひとつを引いただけでこんなに気分が変わるとは。

リベンジとばかりにもう1枚引いてみた。
また同じものを引いたらヤバいなと思いつつ、恐る恐る開いた。
(そういうことって得てしてあるものなのだ)
だが、「第七番」とあった。
一番違うだけで内容は雲泥で、
「思ったことはどんどん叶う最良の年で、
 少々のことではめげずに押し通すこと」などと書いてあった。
うーん、どっちがホントなんだよw

しょっぱなに引いたものの方が真実である感じは否めず、
何となく心に黒いものが引っ掛かってはいるけれど、
まぁ、プラマイゼロってことで自分の好きな方を信じておこう。

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11/30 日本一周147日目(出雲・神迎祭)

1130 ☆今日の概要☆

・湯の川温泉「湯元 湯の川」(通算456湯目)
・出雲大社「神迎祭」
・平田町・持田屋旅館に泊。

★本日の走行キロ 62キロ

☆今日のイチオシ☆

・湯の川温泉

☆今日の詳細☆

日本3大美人の湯に名を連ねる「湯の川温泉」に行った。
出雲市から車で国道9号を20分くらい
東に行ったところにある温泉郷だ。
「湯元 湯の川」という旅館に入った。
料金は500円。

内湯のみだが、100%の天然温泉だ。
滑らかなお湯の泉質は、
「ナトリウム・カルシウム・硫酸塩・塩化物泉」。
僕のいちばん好きな泉質だった。
温まるし、美肌の湯でもある。

午後7時からの出雲大社「神迎祭」に参加するため、
夕方5時半には大社の駐車場に着いた。

大社に向かって車を走らせている時、橋の上から良い夕焼けを見た。
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まるで神様たちが出雲の浜に降り立っているかのように
雲間から日の光が幾筋も差していた。

この日から一週間、
全国の神社から出雲に、神様がいっせいに集まるらしい。
お願い事を叶えたり、縁を結んだりする会議を行うのだという。
そのため、全国では「神無月」と呼ばれるこの時期、
出雲だけは「神在月」となるのだ。
八百万の神が一堂に会するなんて、すごい話だ。
そんなイベントがあると知ったのは、ほんの数ヶ月前の話である。

お祭りは大社から15分ほど歩いた、稲田の浜で行われた。
浜に入ると、「出雲大社御幣」という、
割り箸の先に白いビラビラの紙が着いたものを手渡された。
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いかにも神道っぽいアイテムだ。
波打ち際までたどり着くと、あたりは人でいっぱいになっていた。
冬の夜の波打ち際なんて、初めて来た。
満月を少しだけ過ぎた不恰好な月が、寒々しく光っていた。

人垣ごしに背伸びして儀式を眺めると、
大きな火を起こして、多数の神主さんが
何やら祝詞をあげているのが聞こえた。
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僕は訳も分からず、皆と同じように御幣を掲げたり、
失敬にもケータイで写真を撮ったりしていた。

そのうち、神様を宿した(?)大きなお榊を2組、
白い布で囲って隠すようにした神主さんたちが、
出雲大社までの道のりを歩き始めた。
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みんなそれに着いていった。
僕らは初め神様の行列のすぐ後ろを歩いていたが、
次第に人波に圧倒され、後退した。
これでは将棋倒しになるのではないかと不安になった。
係員の人が「走らないでください、ゆっくり歩いてください」
と連呼しているにもかかわらず、
俺の隣に並んだおばさんは、小走りに走るのをやめなかった。
この人、何で分からねぇのかな。
そのおばさんにイラっときて、
聞こえよがしに「走るなって言われてんのに聞こえねぇのかな」
とつぶやいてみたが、効果はなかった。
えてして、こういう人に限って
「自分は大人です」と胸張って言い放ったりするから恥ずかしい。

みんな少しでも神様に近づきたい様子で、
結局ほとんどの人が急いでいたが、
僕は
「八百万も神様がいるんなら、
俺らのひとりひとりに神様は宿るだろ、
フツーに考えても」
と思って、全く急がなかった。

行列は少し遠回りをしつつ、古い町並みを練り歩いた。
沿道に住む人たちが玄関に出て、神妙な顔で行列を見送っていた。
1キロか2キロくらい歩いただろうか、
ようやく出雲大社の鳥居をくぐった。

神様が本殿に入られると、僕らも本殿を少し上がったところに陣取った。
そこは土足禁止の場所であったが、
流れに付いていったらその場所に行き着いたので、
そんなこと全く気が付かなかった。
しばらくして宮司見習いみたいな人が来て、
「そこは土足で上がらないでください」と皆に注意し始めたので、
僕らも慌てて靴を脱いだ。

ここでも写真を撮ったのだけど、
何個か「たまゆら(オーブ)」が写ってますね。
Img_3295 ←柱の金ぴかの上あたりにひとつ☆

Img_3298 ←これは言わなくても分かるね、左の方にもちっこいのが薄く見えます。

本殿では神主さんが神様に頭を何度か下げては、手を4つ打ち、
また頭を下げる、というのを数回やった。
何の神様がそこに祀られているのかさえ分からないまま、
僕も見よう見まねで4度、手を打った。

それからしばらくして、今度は神様が本殿から出て、
どこかへ向かう儀式が始まった。
行列が真ん中で分けられ、電気が真っ暗になった。
厳かな雰囲気の中、ふたりの神主さんが、
それぞれ大きなお榊を持って通っていった。
「あれ、見ちゃダメなんだよ。神様だから。だから電気暗くしたんだよ」
後からなごみにそう言われたが、
僕は終始、その神様を凝視していた。
インドのエネルギーを送ってみたりした。

これで一応、神迎祭が終わったらしい。
本殿を出たところでは、宮司見習いさんたちが「神在餅」というのを配っていた。
普通、2つしかもらわないところ、僕らはちゃっかり4つずつもらった。
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また、御神酒も配っていて、なごみが一献もらって飲んでいた。
僕は飲まなかった。
僕は酒は全くダメなのである。

本殿を振り返ると、物凄く太っとい注連縄が掛かっていた。
何度もどこかで目にしたことのある、あの注連縄だ。

ヒーラーの中西研二さんが150人くらいの団体を引き連れてきているというので、
探してみたが、いなかった。
でも、そのツアーバスは見つけた。
4台口くらいあったかな。

晩は、久々の日本旅館、
平田町の持田屋旅館に泊まった。
部屋には「ジャンプ」と珍しい名前が付いていた。
元気すぎるほど元気な女将さんがいろいろ親切に接してくれた。

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2006年11月 7日 (火)

11/3 日本一周120日目(美作~大阪・能勢)

113 ☆今日の概要☆

・湯郷温泉「鷺温泉館」(通算440湯目)
・こんだ薬師温泉「ぬくもりの郷」(441湯目)

★本日の走行キロ 198キロ

☆今日のオススメ☆

・こんだ薬師温泉


☆今日の詳細☆

道の駅・美作で迎えた朝。
朝風呂は、美作三湯のひとつ、湯郷温泉。
立ち寄り湯の「鷺温泉館」にした。
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いわゆる日帰り温泉タイプ。
料金は600円。

浴室に入ってすぐ、飲泉場があった。
ほのかに硫黄が香り、弱い塩味と苦味を感じた。
お湯は無色透明。
露天風呂がいくつかあった。

この頃、僕も温泉に対して贅沢になってきた。
やっぱり源泉100%の真っ当な温泉にいつも入りたいと思うのだ。
日帰り温泉施設みたいなところでは、
なかなか源泉100%はない。
塩素臭を嗅ぎながらの入湯も、毎日続くとさすがに辛い。
湯船は小さくても構わないから、良い温泉に入りたいものだと思う。

美作から姫路へ走り、
ほんの一瞬だけ垣間見えた世界遺産・白鷺城に感嘆し、
後ろ髪引かれながらも、さらに東を目指した。
姫路は9年前にゆっくり見たことがあるけれど、
今旅中でも、九州から戻って来た時に必ず訪れることに決めている。

夜、こんだ薬師温泉というところに入った。
こちらも日帰り温泉施設なのだが、
なかなか良いつくりだった。
露天は循環、内湯は加温している、などと、
温泉の使い方をしっかり丁寧に表示していた。

湯温の低い源泉に全く手を加えず、
そのまま湯船に流し込んでいるお風呂があった。
30度くらいの温度で、ぬるいというより少し冷たいくらいなのだが、
これはこれで気持ちがいい。

その隣には、長湯が楽しめるようにと38度に加温した源泉が、
階段を上がったところには41度くらいの大風呂があった。

こんな風に少しずつ湯温の異なる湯船を設けている施設が僕は大好きだ。

露天は循環で塩素臭がするので、ほとんど入らずに出て、
源泉100%のぬるま湯にしばらく浸かった。

鳥取まで西に進んでおきながら、
岡山、兵庫と東に戻ってきたのには訳がある。
明日は、大阪でディクシャの会があるからだ。
4月にインドで一緒になった人たちと、
久しぶりに再会したくて、わざわざ引き返してきた。 
四国からも懐かしい顔が来てくれることになった。
インドでは西日本に住む人たちのパワーに深く感じ入った。
明日は西のフルパワーにとことん翻弄されようと思っている。
大阪にはほとんど滞在したことがないからすんごい楽しみ!
安いたこ焼きとか、しこたま食べてやる!
時間があればだけどw

なお、今後の予定としては、
11月4,5日と大阪に滞在し、6日には四国入りする。
今月末に、なごみが出雲に来るので、
それまでの間は、京都の紅葉の見ごろに照準を合わせつつ、
四国で遊ぶことにした。
ここに来て、「日本一周」という表現はもはや相応しくなく、
「日本周遊」とか「日本漫遊」と行った方が正確になってきた。

なごみが仙台に帰ったら、僕はさらに西への旅を再開し、
九州を巡り、中国、関西、東海、関東と経て、仙台に戻るつもり。
果たして12月、1月のふた月で、この計画が敢行できるだろうか。

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11/2 日本一周119日目(鳥取~岡山・美作)

112_2 ☆今日の概要☆

・三朝温泉「株湯」(通算438湯目)
・湯原温泉「露天風呂・砂湯」(439湯目)

★本日の走行キロ 181キロ

☆今日のオススメ☆

・湯原温泉「露天風呂・砂湯」


☆今日の詳細☆

夕方まで鳥取市内をブラブラして、それから移動。

鳥取の名湯、三朝温泉に入湯。
ラジウムの含有量が世界一とのこと。
無料の混浴露天などもあったが、
迷わず共同浴場「株湯」を選んだ。

三朝温泉発祥の地とも言われる「株湯」。
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料金は200円で、湯小屋は非常に簡素な造り。
浴室も狭く湯船も小さい。
湯船は大人が3人も入ればいっぱいだ。
洗い場もひとり分程度しかなく、
純粋に、有難い温泉を堪能するための湯小屋。
温泉好きにはたまらない湯船だ。
無色透明の気持ちいい温泉だった。

外には飲泉場があった。
柄杓で掬って飲んだ。

その後、
湯郷温泉、奥津温泉と並び、「美作三湯」と称される湯原温泉に行った。
ここにはダムを間近に眺めながら入れる無料の混浴露天があるのだ。
確か24時間やっていたはずと思って、行ってみた。
時刻は21時を回っていた。
真っ暗で誰もおらず、何も見えない。
不気味な入湯になるかもしれないと、内心かなりびびっていたが、
そんな不安は行ってみてすぐに払拭された。
それなりに明かりが燈っているし、入浴客も15人くらいはいた。
すぐそばに川が流れ、背後のダムは暗闇の中でもハッキリ分かった。

3つほど露天があり、全部で50人以上は楽に入れるだろう。
そのくらい広い。
湯船はそれぞれ少しずつ温度が異なっている。
強烈に熱い湯はなく、それぞれ入りやすい湯船だった。

泉質は「アルカリ性単純温泉」で、
浴後に肌がツルツルしているのが実感できる、美肌の湯であった。

お風呂上りに、地元の人に声を掛けられた。
日本一周をしているというと驚いて、
親切にお薬師さんの飲泉場を教えてくださった。

夜は、道の駅・美作まで頑張って移動。
到着した時には時刻は1時を過ぎていた。

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2006年11月 3日 (金)

11/1 日本一周118日目(鳥取~湯村温泉~鳥取砂丘~鳥取)

111 ☆今日の概要☆

・白兎神社(因幡の白うさぎ伝説)
・兵庫県・湯村温泉「薬師湯」(通算436湯目)
・鳥取砂丘
・鳥取温泉「日の丸温泉」(437湯目)

★本日の走行キロ 78キロ

☆今日のオススメ☆

・湯村温泉(自分で茹でる温泉たまご!)
・鳥取砂丘


☆今日の詳細☆

道の駅「神話の里・白うさぎ」に車中泊して目覚めた朝。
今朝の鳥取は気持ちよい秋晴れだった。

鳥取か。鳥取と言えば、山陰ではないか。
ずいぶん遠くまで来たものだ。
地名もほとんど馴染みのないものになってきた。
ここ数日で、丹波、但馬と経て、因幡にたどり着いたのか。
まだあまり実感が湧いていない。
ただ、慣れない地名に時折ハッとするくらいだ。

道の駅は国道9号に面し、国道のすぐ向こうは白兎海岸の海だった。
きれいな道の駅で、館内には24時間入ることが出来た。
NHKの流れるテレビがあり、暖房も効いていた。

山陰地方のエアエッジのエリアマップを入手してなかったので、
テキトーに鳥取市内に近い道の駅ということでここを選んだのだが、
周囲には特に住宅もなく、これまでの経験からすると、
絶対繋がらないだろうと思ったのに、試してみたらバリバリ繋がった。
こんな風に、すべての道の駅で使えたらいいのに。

さて、この道の駅には隣接して「白兎神社」がある。
「因幡の白うさぎ」の神話で有名な白兎を奉った神社だ。
日本一周118日目はこの神社の参拝からスタートした。
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鳥居を2つくぐり、兎が体を癒したという池を眺め、
本殿を参拝。
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二礼、二拍手、一礼とした。

朝風呂を目指す前に、腹ごしらえをした。
国道9号沿いにある「手打ちうどん ちよ志」。
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うどんの量の選択から麺の茹で上げ、具材のトッピングまで、
すべてセルフサービスのお店だった。
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こういうスタンスは西日本ではスタンダードなのだろうか。
村上春樹のエッセイで讃岐うどんのことを読んだ時、
たしかこんな風情だったように覚えている。
東北ではまず有り得ないスタイルなので、新鮮で楽しかった。
店員さんに「初めてなんですけど…」と聞いて、
いろいろ親切に教えてもらった。

結局、うどん(大)にキス天、なす天、
きつねをトッピングして、辛目のおつゆで食べた。
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これで570円也。
味も良く、夢中で食べた。

湯村温泉は大きな温泉街だが、城崎ほど混雑していなかった。
ゆっくり時間が流れていそうで、好感が持てた。
(まぁ週末は混雑するのかもしれないけど)
「薬師湯」という共同浴場に入った。
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玄関を入るとちょっとレトロで良い雰囲気。
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番台のおばちゃんから
「湯桶持参で良いやね~」と声を掛けられた。

タイル張りで飾り気のない内湯。
湯船が2つあった。
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大風呂の他、2,3人程度が入れる小さなものがひとつ。
入り比べてみたが、湯温は41,2度くらいで変わらなかった。
客の入りのピーク時には、小さな湯船は気泡湯として使うのかもしれない。
無色透明でクセのない温泉で、泉質は「炭酸水素塩泉」とのこと。
料金は300円で、シャワーは付くがシャンプーなどの設置はない。
脱衣所のドライヤーは100円式だった。
ドライヤーは僕は高いと思うのだが、山陰地方ではこれがスタンダードなのだろうか。

「薬師湯」のすぐ近くに、「荒湯」と呼ばれる湯村温泉の源泉があって、
98℃の熱湯がコポコポと湧き上がっている様を眺めることが出来た。
湯気がこちらに漂ってくると、かすかに硫黄が香った。
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「荒湯」はいろいろ楽しめるスポットだ。
慈覚大師像の下に湧く源泉を、長い柄杓で掬って飲んだり、
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「湯壺」で生たまごを茹でて食べることも出来る。
また、目の前を流れる鯉泳ぐ川を眺めながら
足湯に浸かるのも良いだろう。
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3個150円の生たまごを買って茹でてみた。
「なかの湯壺」と呼ばれる場所にたまごを吊るして沈ませた。
10分くらいでちょうどいい具合に茹で上がるのだという。
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ちなみに湯壺は「なかの湯壺」、「かみの湯壺」、「したの湯壺」と3種あり、
それぞれ湯温が異なるようだ。
山菜などアクの出るものは、「したの湯壺」で茹でる決まりになっていた。

茹で上がったたまごは、
僕の冷やし方が足りなかったらしく、うまく皮が剥けなかった。
買った時におばさんに「水でちゃんと冷やすと、うまく剥けるで」と言われてたのに…。
苦戦しながら何とか剥いて、塩をつけて食べた。
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話の通り、ちょうど良い具合に黄身が半熟で、たいそうおいしかった。

湯村温泉は昨日の晩に通り過ぎ、
本当は寄らないつもりだったのだが、
思い直してみて良かった。
こんなに楽しい温泉だったとは・・。

僕はよく知らないのだが、
湯村は「夢千代日記」というドラマの舞台になったらしい。
出演者たちの銅版手形が足湯ちかくの壁面にいくつか展示されていた。

湯村から鳥取砂丘に行った。
ここも良かった。
強く印象に残った。

有料駐車場(410円)に車を止めて、砂丘への階段を上ると、
だだっ広い砂の丘が目の前に開けた。
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「おぉっ…これは…」と思わず口にした。
初めて訪れる誰もが、きっと同じように思うのではないか。

ずっと向こうの砂丘を登っている人たちが小さな米粒ほどに見える。
近いような気もするし、遠いような気もした。
距離感がうまく掴めない。

裸足になって砂の上を歩いた。
砂浜の砂のように粒子が細かく、踏んでいて気持ちが良かった。
日光に照らされて、表面は温かかった。

向こうに盛り上がった丘までは、歩いて20分くらい掛かった。
途中で何度もカメラを構えては、砂の風景を写した。
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登りになった途端、砂に足を取られてうまく進めなくなった。
息を切らしながら運動不足の体に鞭打ち、
丘の頂上までたどり着くと、
そこからは鳥取の海が間近に一望できた。
だだっ広い砂の丘の、そのすぐ向こうに茫漠たる日本海。
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何という絶景だろう。
自然の作り出す景観の妙に感嘆した。

ワクワクを抑えきれず、急な勾配を走り降りた。
うまく波打ち際まで降りることが出来たが、
あとから聞いた話では、
ここでよく転倒し、肩の骨を折る人などがいるらしい。
でも、走り降りたくなる気持ちはホントよく分かる。

海は、多少波が立っていた。
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裸足のまま波打ち際まで進み、
鳥取の海に足を洗わせてみた。
冷たいけれど、凍えるほどではない。
ほんのわずかに夏のぬるさが残っていた。

打ち寄せる波をぼうっと眺めていて、はっと目を瞠った。
何やら茶色い物体があちこちの波間を漂っているのだ。
もしかしてあれは…エチゼンクラゲ・・か?

もしや浜に打ち上げられてはいないかと思い、探してみると、やはりあった。
幅50センチくらいの、出来損ないのコンニャクみたいな物体が、
4,5個ほど打ち上げられていた。
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デカいしグロテスクだ。
木の棒で刺してみた。
コンニャクよりは弾力があるが、
一旦突き刺さると、プルプルとした感触が伝わって貫通する。
あまり心地よい感触ではない。
何度かブスブスと刺し、気色悪くなってきたのでやめた。

その後、1メートルくらいの巨体が海に漂っているのも見た。
波打ち際にいてさえ、これだけの数が見えるのだ。
船に乗って海に出たら、どれほどの数が見えることか。
漁業に深刻な影響が出るのも無理はない。

日が落ちてきて、いつのまにか砂丘にも人が少なくなった。
僕も戻ろうと思い、先ほど降りてきた急な勾配を見上げた。
すると左のほうに、人の足跡が全く付いていないスペースを見つけた。
風に吹かれるまま砂に縞の模様が付いて、美しかった。
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その美しい縞に、自分の名前を刻みたいと思った。
浜に残された太い木の棒を手に取り、
丘を駆け上がって、大きく「はむ」と刻んだ。

すぐに砂が落ちてきて、字が判然としない。
何度も何度も深く掘り刻んで、汗だくになった。
誰もいない砂丘の夕暮れに僕ひとり、
海風に吹かれながら、一生懸命砂地に名前を刻んでいる。
木の棒を懸命に動かしながら何故か、
この瞬間を、僕は一生忘れない、と強く思った。
なぜそんなことを思ったのか分からないけれど、
人生のうちでたびたび、こんな風に「今」という瞬間を、
リアルに強烈に感じることがあるものだ。

刻んだ名前は、勾配が急すぎて、
うまく写真に収めることが出来なかった。
もっとちゃんと場所を見定めれば良かった。
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丘を越えて向こうの側の斜面に刻めば、
そのもっと向こうの丘からカメラをズームアップさせて写すことが出来たのに。

でも、まぁ良いや。
汗もかいて疲れたし。
再び息を切らしながら、軟らかい砂を踏みしめ、
車まで戻った。

ホテルにチェックインしたあと、
すぐ近くに「鳥取温泉」があると聞いて、出掛けた。
元湯温泉に行こうとしたが、そちらは改装中とのことなので、
「日の丸温泉」に行った。
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いわゆる温泉銭湯で、縦に続く洗い場の最奥に湯船がある。
このタイプの浴室にいちばん最後に浸かったのは、
カランバさんと一緒に入った石和温泉共同浴場だったかな。

茶褐色に濁ったお湯は「ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉」。
湯温の高いせいもあるし、浴室に湯気が篭っていたせいもあるだろう。
強烈に温まって出た。
銭湯料金で350円。
当然ながらシャンプーなどの設置はなかった。

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